ものづくりと研究。「二足のわらじ」で、患者さんにぴったりの靴や義足を作る毎日です。
義肢装具士 兼 大学院生として、半年が経ちました。週の4日間は病院や会社で、義足や靴のインソール(中敷き)を作る仕事。そして残りは大学院での研究という「二足のわらじ」ですが、忙しくも充実した毎日を送っています。
義肢装具作りはスケジュールに追われることもありますが、自分が作ったものが患者さんの体にピタッと適合し、笑顔が生まれる瞬間は本当に嬉しいです。
義肢装具士は技術がモノを言う仕事。技術は誰でもある程度は上達しますが、患者さんや家族の立場になり、素材や予算など限られた条件の中で最高の義肢装具を考え抜けるのが「一流の義肢装具士」だと思うんです。
早くそんな人になれるように、今は熱く取り組んでいます。
松矢 晃
卒業年度:平成22年度
出身高校:新潟県・直江津高校
勤務先:田村義肢製作所/新潟医療福祉大学大学院生
職種:義肢装具士
大学で学んだことはなんですか?
「この大学で良かったな」。卒業して働く今、しみじみと感じています。その一番の理由は、理学療法や看護など、他学科の学生と一緒に学ぶ「チーム医療」の科目が豊富だったことです。
会社の先輩は学生時代に、他の職種との関わりが全然なかったそうなんですが、新潟医療福祉大学では、基礎ゼミや総合ゼミで、他学科の友だちと協力して勉強することができます。
例えば、「連携総合ゼミ」という授業では、重度の脳卒中の患者さんに自宅・社会復帰してもらうために、理学療法や作業療法、看護など、各学科でチームを作りそれぞれの立場からリハビリや食事などアプローチ方法を考えました。
私も装具や福祉用具、自宅に復帰した後の住環境整備など、自分なりに考えて進めていった経験が、今とても役に立っています。
義肢装具士/義肢装具自立支援学科に興味を持ったきっかけを教えて下さい
新潟医療福祉大学のオープンキャンパスに参加したことがきっかけです。
直感的に「義肢装具士」という仕事に魅力を感じ、「まだ資格を持っている人も少なく、将来性がある」と思い進路を決めました。
実際に入学した後も、ゼミの阿部教授の熱血的な指導のもと、靴やインソール(中敷き)、歩行の研究の面白さに目覚め、大学院 保健学専攻 義肢装具自立支援学分野に進学しました。
また、国家資格である義肢装具士のほか、福祉住環境コーディネーター検定試験(R)2級、福祉用具プランナーの試験にも合格することができました。
義肢装具士のみならず、福祉用具・福祉機器全般の知識・技術も修得できる日本で唯一の大学であることも魅力の1つです。
新潟医療福祉大学で学ぶことを検討している皆さんへのメッセージをお願いします!
進路を決めるのに「遅すぎる」ということはありません。目の前のチャンスに飛びつけるかどうかです。
僕も新潟医療福祉大学のオープンキャンパスで初めて、「義肢装具士」という仕事を知ったくらいなのに、今ではプロです。
入学後も、最初は車いすなどの福祉用具に興味があったのですが、義肢装具の奥深さ、未開拓の研究分野を自分で切り拓く面白さに触れ、気がついたら大学院に進むまでのめり込んでいました。
同時に先生の紹介で、新潟県の大手企業に就職もでき、まさか自分がこんなふうになるとは高校生の頃は思いもしなかったですね。
だから皆さんも文系・理系に関係なく、今からでも目指してください。
福祉用具も生活の一部だと実感
私は、義肢装具士の資格を取得し、義肢装具製作所に勤務しておりましたが、結婚をきっかけに福祉用具レンタル・販売の会社に転職しました。
現在の主な仕事は、利用者のお宅に訪問し、福祉用具の点検やアドバイスなどを行うことです。福祉用具は、利用者本人の状態やその家族、住環境などのあらゆる状況を把握し選定します。このように住み慣れた我が家の環境を整えることで、利用者本人や家族の負担は軽減していきます。最近では、義肢や装具が身体の一部であるように、福祉用具も生活の一部なのだと実感してきました。
適合など判断が難しいことも多々ありますが、地域や社会からのニーズが更に高まっており、今後も高齢者の増加に伴い必要不可欠な重要な仕事になっていくと確信しています。
須田 瞳
勤務先:さくらメディカル株式会社
職種:義肢装具士
ものづくりで生活を支える
私は、病院や相談会に来られた患者様に、治療や生活の質の向上のために、義肢装具の製作や適合を行っています。主に足の痛みの軽減や、足の変形の予防のための足底装具を製作しています。足や歩行に関する詳細なデータを取り、患者様一人ひとりの足の状態に合った装具を製作するとともに、より良い装具を提供できるよう研究を行っています。
患者様は、子どもからお年寄りまで幅広く、一人ひとりの症状・病気の原因・生活環境などが異なるため、考えさせられることも多々ありますが、適合した義肢装具を提供できた時の患者様やご家族からの「ありがとう」の一言が何よりの「喜び」や「励み」になっています。
今後も患者様が笑顔になれる義肢装具を提供できるよう、努めていきます。
阿部 真典
勤務先:株式会社東北補装具製作所
職種:義肢装具士










