プログラムの目的

プログラムの目的

本プログラムの大学院生は、修士課程に在籍しながら青年海外協力隊等の隊員として派遣国で活動します。現地活動中も指導教員や本研究科教員の指導を受けることができ、国際協力現場での実践を通じて国際保健協力に関わる人材としての資質・能力を高めることを目的としています。

Message

国際協力キャリアに繋がるプログラム
消費者庁 勤務 関 千鶴
健康科学専攻 健康栄養学分野 2013年度修了

関 千鶴私は、大洋州に位置するミクロネシア連邦で青年海外協力隊として活動後、東日本初となる本大学院のJICA連携青年海外協力隊等プログラムの一期生として、任国での食育介入調査を「課題研究論文」として、まとめ上げました。JICAプログラムの院生が履修する国際保健医療学演習では、世界各国で活動してきた協力隊員と共に、事例研究法であるケースメソッドを用いて、現地での活動経験を基に作成した事例を素材とし国際協力上の諸問題についてディスカッションを行いました。また、保健、医療、公衆衛生等の観点からのみではなく、経済的および政治的観点等からも任国に関して学びを広げることで、任国の抱えている健康問題への理解を深め、新たな視点からの問題へのアプローチ方法を学び、問題解決能力の向上に努めました。

国際協力分野で活躍していく場合、修士号を取得していることが重要視されます。私は現在、消費者庁にて国際食品表示規格に関連する業務を行っていますが、国際的な活動の重要性を再認識しています。そして、将来は、協力隊や大学院等での知識・経験を活かして国際協力分野で活躍することが夢です。

国際協力分野でキャリアを形成したい方には特に、青年海外協力隊員としての経験を生かしながら修士号を取得できる新潟医療福祉大学のJICAプログラムは最適であると考えます。

Student Voice

入学までの葛藤と現在
2016年度入学 保健学専攻 理学療法学分野2年 山田 真希

山田 真希新潟医療福祉大学との出逢いは、JICAの駒ヶ根訓練所でJICAプログラムのパンフレットを拝見したことです。また自分の前任の隊員や同期隊員も同プログラムで本学大学院に就学していたこともあり、2人や大学の入学担当の方とも相談することで持っていた不安も解消し、かねてより希望であった進学を決意しました。ただ、相談してからも考え直したり色々な事が兼ね合いし、入学の決意までには1年以上悩みました。

現在は協力隊として任地でのフィールドワークを継続中ですので、大学院での勉強は活動を通して行っており、調査してみたかった障がい児をもつ母とその子の機能面、活動・参加面の調査をしています。これはJICAプログラムならではで、ここニカラグアで2年と少しの間彼らと一緒に過ごしてきたからこそ出来る活動だと感じます。将来の目標は、この活動を終えた後も自分が出来る形で国際協力をしていくことです。またここでこども達と関わってきた経験をもとに、今後日本でも何らかの形でこども達と接していければと思います。

今後大学院を目指す方へ伝えたいのは、色々悩むこともあるかもしれませんが、勉強したいという気持ちが消えない以上は勇気を持って前に進んでいただきたいということです。

Message from JICA

大学院青年海外協力隊等プログラムに寄せて
独立行政法人国際協力機構 青年海外協力隊事務局長 山本 美香

新潟医療福祉大学大学院は、2005年から保健・医療・福祉関連の人材育成を通じた地域社会の発展に寄与されています。2012年から開始された大学院青年海外協力隊等プログラムにおかれましても、青年海外協力隊事業がこれまで実施してきた草の根レベルでの開発課題の解決という取り組みに対して、保健・医療・福祉という専門的な知見と現場での実践を兼ね備えた人材の育成という観点からご支援いただいており、その創設・実施に心から感謝申し上げます。

青年海外協力隊事業は、日本政府のODAの一環として独立行政法人国際協力機構(JICA)が行う事業です。1965年に事業を開始して以降、約5万人ものボランティアが派遣され、現在も1,800人以上の方々が世界各国で活動しています。開発途上国からは毎年多くのボランティア派遣要請が寄せられておりますが、その内容は年々高度化・多様化してきており、保健・医療・福祉分野においても同様に十分な技術、経験を有する人材が求められています。ボランティア活動に合わせて本プログラムでの研究を行うことで、活動においてもその専門的な知見が活かされるほか、帰国後も専門性を備えたグローバル人材として国内外で活躍することが期待されます。

青年海外協力隊をはじめとしたJICAボランティアでの経験と大学院での研究の双方を目指す方々におかれましては、本プログラムにより、現場での経験や実践を通じて得られる知識を体系化し、活動終了後も高い専門性をもってその知識・経験を活かせるよう、研究に励んでいただきたいと存じます。