
健康栄養学分野では、本人の希望により様々な研究に参加できる機会を提供しています。以下は、その一例ですが、この他に、地域の健康増進の疫学研究、病院での臨床栄養の介入研究、食品の機能の研究、栄養生理学的な基礎研究など多様な教員が揃っており、多種多様な側面から研究することが可能です。
公衆栄養の研究を希望して、県外の大学を卒業後、本大学院に入学しました。実際の行政の取組の評価を研究にしたいということで、新潟市のインターンシップ制度により1年生の夏休みに新潟市保健所で2ヶ月間のインターンシップをおこないました。その後も引き続き、新潟市と連携して、働き盛り世代の野菜摂取量増加を目的とした企業の給食の取組の非無作為割付実験デザインで6カ月間の介入研究をおこないました。その結果、行動科学理論を用いた介入の効果が示されました。大学院修了後は、本学の助手として、働きながら研究を続けています。
国際栄養や国際協力の研究を希望して、県外の大学を卒業後、本大学院に入学しました。修士課程の研究では、指導教員がおこなっている介入研究の一部を担当し、バングラデシュの農村の小学校での学校給食の6ヶ月間の介入研究をおこないました。海外のフィールド研究は初めてのことであり、異文化の中で研究することの大変さと楽しさを知りました。夢がかなって青年海外協力隊の栄養士隊員に合格し、中央アジアに派遣される予定です。
| 研究に関わる 基礎的能力の育成 |
管理栄養士としての高度専門能力育成とともに、食事・栄養・運動を軸とした健康科学の研究者・教育者の育成を目指します。具体的には、大学や専門学校の教員といった進路も考えられます。これらの仕事では、自分で研究テーマをみつけ、調査・実験を行い、結果を論文にまとめて報告する能力が必要となります。大学院における研究を通じて、このような能力を育成します。 |
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| 多彩なバックグランド の大学院生 |
現在、健康栄養学分野には、本学の健康栄養学科を卒業後、直接、大学院に入学した学生から、病院等の職場において指導的立場で活躍する現職の管理栄養士、さらには、他大学や他分野から大学院に入学した学生が学んでいます。年齢やバックグランドの違いを超えて、様々な価値観に触れることができるのも大学院で学ぶ魅力のひとつです。 |
| 食や健康についての 幅広い研究内容に 対応 |
健康栄養学分野では、運動が骨格筋糖代謝に及ぼす効果を分子生物学的に解析する研究から、骨粗鬆症予防に関する疫学研究、低温スチーミングという新しい調理法を応用して高齢者のための食事メニューづくりを行う研究、さらには、発展途上国の健康栄養問題の原因と対策に関する研究などを行っています。食や健康に関連した研究分野は実に幅広く、今後も様々な方面への研究の発展が考えられるでしょう。 |


大学院で学ぶことによってどのような能力を身に付けることができるのでしょうか? それは、一言でいうと、仕事の計画を立て、それを実施し、結果を評価する能力です。
現在、どんな職場でも、自分達の業務の計画・実施・評価がきちんとできることが求められています。お金や人が削減されるなか、現場では効率的な事業を展開しなければならないからです。例えば、学校栄養士であれば、食教育の計画・実施・評価がきちんとできる必要があります。保健所の栄養士であれば、住民サービス事業や、関連機関との連携事業の計画・実施・評価がきちんとできなければなりません。そして委託給食の栄養士であれば、栄養管理や経済評価を科学的に行い、報告し、業務改善できる必要があります。これらが管理栄養士の高度専門能力です。しかし、これらの能力を身に付けた管理栄養士の人材は少ないのが実情です。研究を通じて、このような高度専門能力を育成するのが大学院で学ぶ目的のひとつでしょう。