院生

徳永 由太

保健学専攻

理学療法学分野 2年

 私は本学第6期卒業生であり、卒業と同時に大学院への進学を決めました。現在は理学療法士として臨床の場で働くことなく、フルタイムの院生として日々勉強に励んでいます。私は学部3年時より本大学院の江原義弘先生に卒業研究の指導をしていただきました。卒業研究で取り組んだテーマをより深く追求したいと思ったのが大学院進学を考える最初のきっかけだったように思います。また、理学療法士としての勉強を重ねる中で未だに解明されていないことが数多くあることを知り、臨床の場で遭遇した未知の事象を解き明かす能力を身につけたいと思ったのも大きな理由の1つです。
現在は三次元動作解析装置(VICON)と筋電図を使用した運動学・運動力学的解析により筋や靱帯に生じる負担を定量化する研究に取り組んでいます。現段階では誤差等の問題があるため広く一般の人々に適応することができませんが生体内組織の力学的振舞(関節の圧迫力や人体への負担など)を考える上で参考となる結果を得ることができるため、今後の発展が期待されています。将来的にはこの解析手法を臨床の場で活用し、リハビリの対象者の身体運動協調性の評価、生体内組織負荷の定量化などを行えればと考えています。
最後に私から大学院進学を考えている皆様にメッセージを送らせていただきたいと思います。私はもし大学院への入学を考えており、金銭面での都合がつくのであればフルタイムで勉強に取り組むことをお勧めします。理学療法士として臨床の場を経験できる時間が少なくなってしまうデメリットはありますが、自分の能力を自分の思うように開発できる環境と時間を手に入れることができるからです。この環境と時間を使って得た能力はこれからの人生において公私ともにかけがえのないものになると思います。
修了生

田中 悠也

保健学専攻

理学療法学分野 平成22年度修了
医療法人社団秀匠会わしざわ整形外科 勤務

 大学院では文献の集め方やデータの解析方法、統計処理、論文の書き方まで研究方法を幅広く学ぶことができたことに加え、よりロジカルな考え方を学べたことがメリットであったと考えています。研究手法は臨床での理学療法と結びつかないと考えやすいですが実際は密接に結びついており、まだまだ不十分ですが大学院での研究を学ぶことにより臨床での考え方、評価、治療、再評価と、より根拠に基づき客観的な理学療法が行えるようになったと思います。現在勤務している当クリニックでは研究に力を入れたいとの考えがあったため、大学院修士号の学位は就職にプラスとなりました。現在は外来のクリニックから学ぶ点が多いため、5~10年ほどは臨床で働き続け、将来的には臨床の経験を生かして博士課程で研究を行いたいと思っています。博士の学位と臨床経験により研究職や企業、行政、教員職など、理学療法士として選択肢の幅が広がると考えています。自分としては理学療法には考え方が一番重要と考えていますが、大学院では研究方法だけでなく、考え方を鍛える点としてもよい教育機関であると感じました。日本の理学療法の質を高めるためにも、理学療法士としてのステップアップのためにも、理学療法士としての将来の選択肢を広げるためにも大学院はお勧めです。