院生

市野 千恵

保健学専攻

言語聴覚学分野 2年
言語聴覚士
(医療法人愛広会)

  私は、本学の2期生であり、卒業後は本学実習関連施設である医療法人愛広会に入職し、臨床現場で言語聴覚士として従事してきました。入職当時から、私の周りには大学院に進学する先輩方も多く大学院は身近なものでしたが、当時はほとんど大学院や研究というものに興味を持ちませんでした。しかし、病院、老人保健施設、デイケアなど様々な職場を経験する中で、「私はSTとして何を目指して頑張りたいのだろうか?」と自問自答するようになりました。それを契機に、"自分が努力できる目標を見つけ、自分のモチベーションを高めたい"と思い、大学院進学を決めました。
大学院の講義は今までの臨床経験を振り返り、再考できる良い経験になりました。また何より、他職種の様々な経験を持つ同志と出会えたことがとても刺激になり、本当に楽しかったです。
現在私は今村徹教授の指導の下、レビー小体型認知症の認知機能変動を評価する質問紙の作成を研究テーマに取り組んでいます。これは、私の学部時代の卒業研究を継続した内容でその集大成ともいうべきものです。この質問紙が、広く臨床現場で普及できれば…と考えています。
大学院というと、ある専門的な内容に特化して研究にひたすら励むといったイメージがありますが、私はむしろ大学院で専門知識以外の自分自身の多面的な視野の広がりを得ることができたように感じています。
自分をより高めたいと考えている皆さんには、大学院は、きっと何らかのプラスを与えてくれる場だと思います。ぜひ皆さんも本大学院で一緒に学んでみませんか?
修了生

佐藤 厚

保健学専攻

言語聴覚学分野 平成22年度修了
医療法人愛広会 新潟リハビリテーション病院 勤務

私は本学大学院修士課程で、言語聴覚士として認知症の書字障害の研究を行い、このたび何とか修士課程を修了することができました。指導教員の先生方に改めて御礼申し上げます。
この2年間を通し、専門の分野はもちろん、臨床では他分野のいろいろな講義を拝聴できたことも大きな収穫でした。仕事に就いてしまうと、他分野の勉強はなかなかできるものではありません。この事は私が言語聴覚士として今後仕事をしていく中で大きな財産になるでしょう。
修士論文作成の上では、研究の考え方や統計的手法、そしてより説得力のある論文の書き方など、たくさんのことを学びました。この経験を臨床の仕事にどう生かすかが今後の課題ですが、一人一人の患者さんの症候を突き詰め、理解し、エビデンスに基づいた中にも創造力を生かした治療方法を構築していくためには、この論文作成というプロセスを学んだことが大きな経験になると思っています。
医療という分野は、一人一人の経験をより洗練された形で世に送り、その経験、成果を共有することで発展していきます。これから大学院を目指す皆さん、更には臨床に携わっている皆さんには、情報を受けるだけではなく、積極的に発信していける力をつけていってもらいたいと思っています。