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臨床検査の国際標準化

久保野 勝男

臨床技術学科 講師/認定臨床化学者、臨床検査士(臨床病理技術士)

■趣味:登山、写真撮影、蝶の観察
■愛読書:石井孝親
■座右の銘:自分を磨け、輝くぞ

研究を始めたきっかけ

日本の臨床検査は優れていると日本人であれば誰しもが疑うことはないですし、実際に私もその通りだと思っています。しかし、それを証明する手段が今まではありませんでした。一方で、世の中の産業界はすべてが国際標準で成り立っています。臨床検査結果が国際的に利用されるようになった近年、臨床検査技師などが在籍する臨床検査室の品質と能力に関する国際標準が必要となりました。その基準作成に協力する機会を持ったことが、この研究に取りかかった第一歩です。

 

研究内容

臨床検査室は、いつでも、どの医療機関でも正確で精度の高い臨床検査結果を診療側(医師側)に提供しなければなりません。そのためには“標準”に裏付けられた検査手法と力量を持った技術者、すなわち優れた臨床検査室が無ければなりません。臨床検査は、ここ30年ほどの間に国内標準化が進み、優れた結果が出せるようになりました。その臨床検査の品質をより高めるために、私は国際標準の考え方を取り入れた臨床検査の検査前プロセスの質の向上に関する研究をしています。

 

今後の展望

日本のほとんどの臨床検査室から優れた結果が出せるようになりました。しかし検査を行う際には、対象者や検体の検査前の状態を考慮する必要があります。例えば、今までどのような病気に罹患し、どのような薬を使用しているか、加えて食生活や運動状況も考慮します。それに加えて、採取する検体の保存方法や搬送手段など、測定するまでのプロセスには、検査結果に影響を及ぼす“不確かさの要因”が数多く潜んでいます。これらのプロセスの管理を適切に実施することによって、本当の意味での正しい検査サービスの提供ができることになると確信しています。

 

高校生へのメッセージ

今、日本の臨床検査は世界と比較してどう「優れているのか」「何が不足しているのか」「どう対処していくのが良いのか」など、国際的な取り組みの実際を交えて解説しますので、ぜひご参加ください。お待ちしています。

 

 

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