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認知症の早期発見と予防

児玉 直樹

診療放射線学科 講師/診療放射線技師

■趣味:海外旅行、家庭菜園
■愛読書:警視庁情報官、警視庁公安部・青山望
■座右の銘:挑戦なくして成功なし

研究を始めたきっかけ

大学で診療放射線技師の資格を取得しましたが、医学と工学の学際領域に興味があり、医用工学、医用生体工学の分野をさらに深く学ぶため大学院に進学しました。その際に、大学院の学費などを捻出する必要があり、診療放射線技師として神経内科クリニックでアルバイトを始めました。クリニックでは、多くの認知症患者様のMRI撮影をし、患者様やそのご家族と接していくうちに、認知症の早期診断がどうしたらできるのだろうと考えるようになりました。それが、この研究を始めたきっかけです。

 

研究内容

より積極的に脳リハビリテーションを行なうなど、効果的な治療を行うことを目的に、アルツハイマー型認知症の早期発見について研究しています。アルツハイマー型認知症患者様の臨床経過やMRI画像、認知機能検査などのデータをコンピュータで解析し、早期発見できる情報を自動的に抽出して医師に提示できれば、医師の早期発見の手助けになります。さらに患者様のQOLの向上、患者様およびそのご家族の精神的負担の軽減や満足度の向上にも繋がります。

 

今後の展望

近年、近赤外光(NIRS)を用いた脳研究がさかんに行われています。近赤外光は、可視光の赤色光と赤外光との間の波長で、特に600-950nmの波長は比較的深くまで生体を透過するため、脳の情報を得ることも可能です。今後、このNIRSを認知症などの診断に利用することで、認知症の早期発見を可能にするだけでなく、脳活動に関連する脳血流の変化や脳萎縮の評価などが可能になります。人体に害はないので、長期に渡って検査を行うことができ、脳機能が低下した際にすぐに見つけることが可能です。

 

高校生へのメッセージ

世界的に人間の脳機能に関する研究への期待は高まっています。日本では少子高齢化が問題となる中、将来の認知症高齢者の増加は大きな社会問題です。解決のための最新研究について紹介しますので、ぜひオープンキャンパスにご参加ください。

 

 

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