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2011年9月15日

今を生きる!!(Captain, oh, my captain)・・・わかるかなあ?

吉岡 豊Yutaka Yoshioka

言語聴覚学科 准教授

担当科目
音響学、聴覚心理学、言語発達学、聴覚障害III
専門領域
補聴器、聴覚障害、言語発達

■ニックネーム:よしピー(4年ゼミ生)、お父さん(3年ゼミ生)
■出身地:生まれは東京都港区ですが、育ちは仙台かな(転々としました)。
■趣味:読書(時代小説:藤沢周平や上田秀人など)が中心ですが基本は乱読、テレビスポーツ観戦、話すこと。最近、本としては神様のカルテ1,2を読みました。2の方がグッと来ました。映画はSP(野望編)、海猿(ラストメッセージ)を観ました。邦画・洋画ともにホラー映画は決して観ません。音楽はクラシック(最近は学生からAKB48も習っています)。TVはスポーツ番組が好きです。サッカー、世界陸上と忙しくしていましたが、今度はラグビーワールドカップで忙しくなっています。
≪経歴≫
大学院卒業後に病院のリハビリテーション科勤務を経て現職。現在は本学で教育・研究を行いながら、病院での言語聴覚士を併任。

吉岡先生の専門領域・研究分野について教えて下さい。

私の専門は言語聴覚療法です。自分が担当している言語聴覚障害児・者に関わる領域を専門としています。とはいうものの、主な関心領域は言語理解過程(構文理解など)です。ある文は理解できて、ある文は理解できないといった現象について、文法的側面あるいは処理過程の側面から検討したいと思っています。その他、慣用句(イディオム)や比喩文の理解などについても関心があります。言語理解過程以外には、言語発達障害児の諸特徴や語彙獲得について、音響学的視点から見た音声知覚について、聴覚機能検査について、補聴器装用効果についてなど様々なことに興味を持っています。

言語聴覚士に興味を持ったきっかけを教えて下さい。

言語聴覚士の領域に関心を持ったのは全くの結果論です。学生時代に先輩の卒論を見て言葉に関心を持ち、どうして言葉が分かるのだろうと考えたのが始まりです。以来、学部と大学院を通して幼児、失語症患者を対象に文理解の研究をしました。大学院修了後に病院のリハビリテーション科に勤務したのが言語聴覚士としてのスタートです。臨床をしながら疑問点を解いていくプロセスにおもしろさを感じて今日まで来ました。私自身は研究にも臨床にも特に向いているとは思えないのですが、ここまで続いているのを見ると向いているところもあるのかなと思うようになりました。

吉岡先生の担当授業について教えて下さい。

まず、講義よりもゼミについてお話をしたいと思います。右の写真は4年生と3年生との顔合わせ時に撮ったものです。ゼミのモットーは「学年の垣根を越えて付き合う、仲良くする」です。その下の写真は現4年生(全員ではありません)が卒業研究に取り組んでいる最中のもので、みんな真剣なまなざし(??)です。卒業研究は大学生として真剣に取り組んで欲しいと思っていて、私が大切にしていることの一つです。その他、ゼミでは、将来患者様のサポートを行う場面を意識してゼミ中は友人であっても言葉遣いには気をつけるよう指導しています。さらに実感して理解することを重視し、臨床上必要な検査を手続き的に理解する(写真参照)、コミュニケーション能力を養う、一般知識を蓄えるといったことを行っています。極めて真面目にやっているつもりなのですが、ゼミ開始時に行っている一般知識に関する課題では笑い声が絶えない状況になっています。その理由はヘキサゴン問題をしているからです。とにかく、名(迷)解答の続出で一般教養の向上を目的に行っているはずなのですが、果たして役に立っているのか???役に立っていること願っています。

担当授業に関しては、音響学や聴覚心理学、言語発達学、補聴器関連科目を担当しています。音響学や聴覚心理学では、視覚でよく知られているような錯覚現象が聞こえの面にもあること、音の強弱を操作するだけで音源が移動するように感じることなど、音の不思議や聞こえの不思議を体験することが出来て面白いと思っています。補聴器関連科目は聴覚機能検査の結果から補聴器の選定と調整演習を行っており、実践的な内容と思っています。

吉岡先生から見た新潟医療福祉大学の学生について教えて下さい。

大学の校舎(IA棟)4階から見える日本海は水平線がどこまでも続いていて、なかなかの景色です。学生については、今どきの学生という印象を持っています。ファッションも私の学生時代とは全く異なり(当たり前ですが)、若いと感じます。学生気質については、本当に気を遣っていて優しいなと思うことがよくあります。その一方で本学の在学生への期待と込めてですが、学習面では分からないことに食らいつくといった感じが欲しいなと思うことがあります。すぐに諦めることなく、なにくそ精神でやっていってほしいものです。これは新潟医療福祉大学の学生に限ったことではないのでしょうが。後は大学生として良い意味でのプライドを持って欲しいです。大学を学校といわない、学生を生徒と言わない、小さなことですが大学生らしくいきましょう。心やさしく、また志の高い本学の在学生に期待しています。

言語聴覚学科の目指す資格の活躍の場や、将来性について教えて下さい。

言語聴覚士は国家資格です。本学科を卒業すると国家試験受験資格が与えられ国家試験に合格すると言語聴覚士の免許が得られます。言語聴覚士が活躍する場は医療、福祉、教育の分野と幅広いですが、多くの人は医療の場で働くことになると思います。また、日本における急速な高齢化に伴い老健施設に勤める言語聴覚士も多くなっています。また、乳幼児から高齢者までのあらゆる年齢層を対象に、様々な支援を行う言語聴覚士は、医療技術分野において圧倒的に数が不足しています。今後ますます必要とされる資格であると言えます。

最後に一言お願いします!

私は時々講義の前に少し一般的な話をしています。人生の出来事や仕事で壁にぶつかった時、思い出してもらって何かの手がかりになることができたらと思って話しています。本学に入学して仲間と出会って良かったと思える4年間にしてほしいと思いながら学生たちと接しています。

次のセンセイを紹介してください!

スポーツ好きツナガリの健康栄養学科 岩森 大先生です!
色々と配慮が行き届いている素敵な先生です!
岩森先生宜しくお願いします。

吉岡先生が在籍する言語聴覚学科の詳細は以下のバナーよりご覧ください。

ゼミのモットーは「学年の垣根を越えて付き合う」です。

現4年生。卒業研究中の真剣なまなざし(?)です。

ゼミ活動では実感して理解することを重視しています。