プレゼンテーション1

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2015年9月2日

本質的な「人間力」を学ぶには…。

山口 智Satoru Yamaguchi

助手

担当科目
基礎ゼミ、相談援助実習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、相談援助実習指導Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、精神保健福祉援助実習、精神科リハビリテーション学、精神保健福祉援助技術各論
専門領域
障がい者福祉

■ニックネーム:ぐっさん、ぐっち
■出身地:福島県会津若松市
■趣味:これから取り組みたいことは、日曜大工です。できれば、自宅の内装を古民家風にリノベーションしたいです。また、新潟へ転居するまでは、硬式および軟式野球(ポジションはショート)をしていたので、「そろそろ再開したいなぁ~」と考えています。
■経歴:高校生~社会人生活~大学生~社会人生活をしながら、大学院生~大学教員~新潟医療福祉大学
■子どもの頃の夢:「プロ野球の選手」か「市役所職員」か「銀行員」か「お笑い芸人」
■尊敬する人:「小学校時代の校長先生」と「小学6年生時の担任の先生」
■座右の銘:「失敗」と書いて「成長」と読む(楽天ゴールデンイーグルス名誉監督 野村克也の言葉)
■休日の過ごし方:子どもとのサイクリング、子どもとの格闘ごっこ、家族みんなでピクニックです。
■その他:映画館で初めて声を出して笑った映画は「101」です。大好物は、完熟した桃とラム肉です。

当該学問に興味を持ったきっかけを教えてください。

社会福祉分野に縁もゆかりもない仕事をしておりましたが、ある一人の障がい者と街中で出会ったことが、社会福祉分野へ進むきっかけでした。その時は、一方的に話しかけてくる本人に対して、辛辣な言葉を投げかけてしまいました。それから、1年ほど経ったある日に、「あの障がい者はどうしているかなぁ~」と ふと思い出し、社会貢献の一環として、本人に関われる仕事で、ある意味、「言葉」で勝負ができる分野を探し、「社会福祉分野の障がい者に対する相談支援業務」に辿り着きました。

それから、大学入学を契機に、障がい者との交流が始まりました。実際に関わってみると、私の常識を越える世界観をお持ちで、その発想に驚かされることが多々ありました。そこで、その世界観に「学問という観点から触れてみたい」とふと思い、大学院へ進学する運びとなりま した。要は、ちょっと回り道をしてから、社会福祉系の大学教員になっています。

専門領域・研究分野について教えてください。

社会福祉分野のなかで、なかなか支援が行き届かない傾向にある障がい者に対する支援を専門領域としています。特に、自分からSOSサインを発信できず、地域に埋もれている障がい者に対するアウトリーチ支援について研究していました。

最近は、災害復興支援の観点から、「支援者のコンピテンシーとは?」について研究を進めています。私は、東日本大震災発生時に福島県におりましたので、“ソーシャルワーカー”という立場で、「第一避難所(体育館)⇒第二避難所(ホテル、旅館、ペンション)⇒第三避難所(仮設住宅、借り上げ住宅)」への訪問活動やサロン活動に参画しました。その活動の中で、ソーシャルワークを基盤とする職能団体(社会福祉士会、精神保健福祉士会、医療ソーシャルワーカー協会)によって、支援に対する視点や手法、地域性、所属団体としての方針等の違いがあり、戸惑いを覚えました。

その体験から得られた研究としての着想は、以下のことが挙げられます。東日本大震災の災害支援時に、既存の支援マニュアルが適用できなかった現状がありました。しかし、少数ですが、既存の支援マニュアルの枠組みを越えたソーシャルワーカーらしい活動が報告されていました。そこで、その活動をもたらした要因について、支援者の支援構造の解析を目指して、「ハイパフォーマー(新たな知見を導く可能性を秘めた支援者)」のコンピテンシーについて明らかとし、コンセンサスを導くこと」、さらにいえば、「支援者養成研修のモジュール化」でした。

今後は、地元の福島県のため、今住んでいる新潟県のために、この研究成果を反映できるよう努力を重ねていきたいです。

教育・授業において大切していることや考え方を教えてください。

社会福祉学科は、「対人援助職(社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士)」を養成しており、何よりも福祉(幸福)という観点からの「人間力」が求められると考えています。そのため学生に対しては、「何が必要なのかをまずは自分で考える」⇒「本や視聴覚教材等を活用し、内容を整理する」⇒「教員に考えを伝える」⇒「実際に取り組んでみる」といった循環プロセスで深めてもらうことに主眼を置いています。

なにより、「人間力」を高めるキーワードして、「逆境力(レジリエンス)」が必要だと感じています。現代社会は、急速な発展により、変化が速くなり、複雑さを増しているため、精神的ストレスの高まりや生活問題に戸惑う機会が増えていくことでしょう。その中で、学習や業務で成果を出すことのできる人材となるには、「感情面」・「知恵や知識面」・「内外の人間関係面」という内なる要素を高め、「逆境を吸収し、成長につなげる」視点が大切です。そして、その視点を意識しながら、対人援助職としての力量が高めていくことで、地域住民の方々のお力添えができる「対人援助職」に育っていくと考えています。

なぜ、このような考えをもっているかというと、私自身が、ちょっと回り道(フリーター時代を含む)をしているため、劣等感に苛まれて、自己肯定感(セルフエスティーム)が低下した時期もありましたが、“こころがまえ”を変えて、“行動”を変えて、“性格”を変えて、現在は幸せに暮らせているからです。

メッセージをお願いします!

私は、“ソーシャルワーク”に出会って、“人生”が変わりました。人生における、「人とのかかわりとは何か?」について多くのことを「社会福祉学」を通して学びました。

社会福祉学を学ぶ上で大切な定義があります。国際ソーシャルワーカー連盟のソーシャルワークの定義ですが、「ソーシャルワーク専門職は、人間の福利(ウエルビーング)の増進を目指して、社会の変革を進め、人間関係における問題解決を図り、人びとのエンパワーメントと解放を促していく。ソーシャルワークは、人間の行動と社会システムに関する理論を利用して、人びとがその環境と相互に影響し合う接点に介入する。人権と社会正義の原理は、ソーシャルワークの拠り所とする基盤である。」とされています。

この定義に則った社会福祉の人材になりたい学生さんはもちろんのこと、他分野での保健・医療・福祉の人材を目指している学生さん、チームアプローチの実践的理解や学科コラボによる学び等の「連携教育」に力を入れている本学へお越しください。一緒に学びを深めていきましょう。最後には、みなさんの“運命”が変わるかもしれませんよ!!

次のセンセイを紹介してください!

次の先生は、「眼(視覚)」のプロフェッショナルを育成する、視機能科学科の生方 北斗先生にお声かけしました!!
『助手ツナガリ』の生方先生、よろしくお願いいたします。

そんな、山口先生が在籍する社会福祉学科の詳細は以下バナーよりご覧ください。

新潟医療福祉大学 センセイリング

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卒業生との一枚(卒業式にて)

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未だに、「放射線測定器(福島県内某幼稚園)」

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未だに、「室内に砂場(福島県内某幼稚園)」

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現在の癒しアイテム(息子の絵)