言語聴覚士(国家資格)

「話す」「聞く」「理解する」などのコミュニケーション能力や「食べること」に障害を持った人に対して、リハビリを行う専門家。

話すこと・聞くことの障害や食べることの障害をもった人を援助する仕事です。ことばの発達の遅れ、失語症、声や発音の障害、聴覚障害など多岐にわたる障害の専門職です。

仕事内容

言語聴覚士イメージ

「話すこと」や「聞くこと」などのコミュニケーションに障害を持った人や、のどの機能が弱って「食べること」に障害を持った人に対して、検査や訓練などを行い、その回復をサポートします。声や発音の障害、ことばの発達の遅れ、失語症、自閉症など、さまざまな障害を持つ人を対象としているため、子どもから成人、高齢者まで幅広い年齢層の方への支援を行います。

主な活躍の場

  • 大学病院・総合病院・リハビリテーション専門病院等の医療機関
  • 介護老人保健施設・特別養護福祉施設
  • 訪問リハビリテーションセンター
  • 小児療育施設
  • 難聴幼児通園施設
  • 都道府県・市区町村職員(医療職)
  • 人工内耳・補聴器製作企業(専門職)
  • 教育・研究機関 等

多くの医療機関が言語聴覚士を必要としています。

人口の約4%、約600万人が、ことば、聞こえ、食べる、コミュニケーションに障害があると言われています。しかし言語聴覚士は、平成9年に国家資格となった比較的新しい資格のため、平成24年4月までの資格取得者は2万人程しかおらず、多くの医療機関が言語聴覚士を必要としています。さらに、成人や高齢者だけでなく小児の発達障害も対象となるため、障害児施設や特別支援学校などにも活躍の場が広がっています。

OB・OGレポート

小松 慎太郎

私は現在、老人保健施設に勤務しており、何らかの病気が原因で身体に障害を持った方、判断力や記憶力等の能力が低下した方のリハビリを行っています。 具体的には食べ物を嚙んだり飲み込んだりが難しくなった方へのトレーニングや、具体的な対応方法を家族やスタッフへの情報伝達を行っています。他に判断力や記憶力が低下した方への検査や訓練、他のスタッフや家族への情報伝達を行い、利用者さんが安全に生活できるように支援を行っています。

小松 慎太郎

卒業年度:2011年3月
出身高校:新潟県・小千谷高校
勤務先:新潟県・社会福祉法人 苗場福祉会(みさと苑・アーバンリビング鳥屋野)
職種・職位:言語聴覚士

「話す」「聞く」「食べる」の喜びを取り戻す

若杉 美華

私が勤務する桑名病院は、主に脳梗塞や脳出血などの脳血管障害の患者様を対象とし、病気を発症したばかりの方から日常生活や仕事に戻るために長期間入院が必要な方など様々な方が入院しています。その中で、私は病気を発症したば かりの患者様を担当しています。上手く言葉が出てこなかったり、食べ物が飲み込めなかったり、新しいことが覚えられなかったりする患者様の評価・訓練、また必要に応じて患者様本人やそのご家族に日常生活のアドバイスを行っています。

若杉 美華

卒業年度:2014年3月
出身高校:新潟県・新潟中央高校
勤務先:新潟県・社会医療法人 桑名恵風会 桑名病院
職種・職位:言語聴覚士

※各掲載記事は取材当時のもので、現在変更となっている場合がございます。

教員メッセージ

栗﨑 写真

患者さんに、ことばという希望の光を。

言語聴覚学科/講師 栗﨑 由貴子

ことばは神様から人間への贈り物。「人間にとってことばとは何か」という、永遠の謎に一生関われる言語聴覚士は、夢のある仕事です。そんな仕事に興味を持った私は、病気などでことばを奪われた人たちの人生を、精一杯支えていこうと決めました。
ある男性患者さんは事業主でしたが、ことばの能力が低下したため廃業してしまいました。私はその方の行く末を案じながら言語聴覚療法を行いました。働き盛りの男性にとって「仕事に戻る」というモチベーションはリハビリの大きな目標なのに、それを失ってしまったからです。でもその方は必死にリハビリをして、次第に同じ境遇の方たちと自助グループを結成するなど、さまざまな社会活動を行うようになりました。
その方がリハビリを卒業する日、奥様からお手紙をいただきました。「主人が生きる目的を持ち、前向きな姿勢でリハビリに通う姿を見て、私も救われました。」誰かの人生の、希望の光ともなる言語聴覚士。この手紙は今でも私の宝物です。

この資格取得を目指す! 言語聴覚学科

2016年度
言語聴覚士
国家試験合格率
97.5%
全国75.9%
2017年
3月卒業生
就職内定率
100%