義肢装具士(国家資格)

手足を失った人などに対して、「医学」と「工学」の知識を併せ持ち、ものづくりでリハビリのサポートを行う専門家。

事故や病気で失った手足の形態または機能を復元するために使用する人工の手足「義肢(義手・義足)」や身体の機能障害の軽減を目的として使用する補助器具「装具・コルセット等」を医師、理学療法士、作業療法士等の専門職種と情報を交換し、患者さんや障害のある方の要望を聞きながら設計、製作、適合を行う専門職です。

仕事内容

義肢装具士イメージ

事故や病気により手足を失った人に対して、その形態や機能を復元するために使用する「義肢(義手・義足)」や、身体の機能の障害を軽減するために使用するコルセットなどの「装具」を製作し、患者様の身体に適合させます。「医学」の知識と「工学」の知識を併せ持ち、患者様一人ひとりにあった「ものづくり」で人々が自立した生活を送れるよう、サポートします。

主な活躍の場

  • 義肢装具製作会社
  • 病院・リハビリテーションセンター関連施設
  • 車いす関連企業
  • 靴製作・販売関連企業
  • 福祉ロボット関連企業
  • 福祉用具・機器関連企業
  • 福祉住環境関連企業
  • 介護福祉サービス企業 等

資格取得者よりも求人数が多い状況が続いています。

現在、毎年200名程度の義肢装具士が誕生していますが、平成23年度までの資格取得者は、わずか4000人弱しかおらず、圧倒的に数が不足しています。そのため、資格取得者よりも求人数が上回る状況で、養成校の多くでほぼ100%の就職率を達成しています。さらに近年では、高齢化にともないリハビリテーション施設やリハビリ機器メーカー、福祉用具・機器関連企業など、自立支援分野での活躍も期待されています。

OB・OGレポート

対象者の「できる」を増やす仕事

大橋 司雅

 私は、義肢装具を製作し提供する仕事を行っていますが、義肢や装具は対象者にフィットしたものでなければなりません。そのため石膏により体の形状モデルを作り、完成した製品の適合確認を行います。繊細な技術が求められる仕事ですが、対象者の「できる」ことを増やすとてもやりがいのある仕事です。

大橋 司雅

卒業年度:2014年3月卒業
出身高校:新潟県・高田高校
勤務先:東名ブレース株式会社
職種・職位:義肢装具士

患者様の笑顔がやりがいです

立川 円

私は今、義肢装具士として東京都内や隣県の病院をまわり、医師からのオーダーをもとに患者様へ装具を提供する仕事をしています。患者様の身体の形状も、疾患の部位や程度も各々異なるため、採寸・採型で患者様の情報を得て、医師と打ち合わせをしながら、目的に合わせた装具を製作しています。さらに装着時に適合・調整を行い、正確に装着できるように指導もしています。

立川 円

卒業年度:2013年度
出身高校:新潟南高校
勤務先:株式会社 中島義肢製作所
職種・職位:義肢装具士・福祉住環境コーディネーター

※各掲載記事は取材当時のもので、現在変更となっている場合がございます。

教員メッセージ

須田 写真

身体だけでなく、心にも適合する装具を。

義肢装具自立支援学科/助教 須田 裕紀

母と姉が看護師で、自分も医療福祉系の仕事に就こうと考えていました。漠然と、看護師か理学療法士、どっちがいいかなぁなんて(笑)。また一方で、一つのモノを丁寧に黙々と作る、家具職人の祖父も憧れでしたね。高校生の時、テレビで義足ランナーの特集があり、「義肢装具士」という職業を知りました。医療系でモノ作りができ、自分の技術で人の役に立てる—。この道に大きな魅力を感じました。
義肢装具士の資格を取得し、現場に出て下肢麻痺の方の装具を担当させていただいた際、麻痺する足を支える「固定力」と、暮らしに不自由しない「動き」という、相反する要望を取り入れる困難さを体験しました。自分の知り得るさまざまなパーツを検討し、アイデアを駆使して、何度も何度も作り直す日々。この時、自分の技術や知識の未熟さが患者様に不利益を与えたり、新たな社会的障害を生じさせる可能性のあることを実感しました。装具の適合とは、身体だけでなく生活や心身への適合があることに気づかされたのです。

この資格取得を目指す! 義肢装具自立支援学科

2016年度
義肢装具士
国家試験合格率
93.0%
全国87.0%
2017年
3月卒業生
就職内定率
100%