精神保健福祉士(国家資格)

精神障害を持つ患者様やその家族の社会生活全般についてサポートを行う専門家。

精神保健福祉士の仕事

精神保健福祉士イメージ

精神障害を持つ患者様やその家族が、社会復帰を目指す上で抱えるさまざまな問題を解決するために、病院や施設の受診・入退院に関する支援や福祉サービスの提供、日常生活の訓練、就労の支援、家族の支援など、社会生活全般にわたりサポートを行います。医療機関をはじめ、福祉施設、行政機関など幅広いフィールドで活躍しています。

精神保健福祉士になるには

国家試験に合格すると免許が与えられます。国家試験の受験資格を得るには次のような方法があります。

  • 1、保健福祉系の4年制大学で指定科目を修めて卒業した者
  • 2、保健福祉系の2年制(または3年制)短期大学等で指定科目を修めて卒業し、指定施設において2年以上(または1年以上)相談援助の業務に従事した者
  • 3、福祉系4年制大学で基礎科目を修めて卒業した者などで、精神保健福祉士短期養成施設(6カ月)を卒業した者
  • 4、4年制大学卒業者などで、精神保健福祉士一般養成施設(1年)を卒業した者
  • 5、4年以上の実務経験者で、精神保健福祉士一般養成施設(1年)を卒業した者

主な活躍の場

  • 精神科病院などの医療機関
  • 精神障害者社会復帰施設
  • 都道府県(精神障害者福祉専門職など)
  • 保健所
  • 障害者地域生活支援センター

高ストレス社会において心の病をサポートする役割の担い手として、社会的な意義が高まっています。

精神保健福祉士は、心の病により社会生活に支障をきたしている人々の抱える生活問題や社会問題の解決のための援助や、社会参加に向けさまざまな支援を行っています。しかし、現状ではこうした支援を必要とする人の数に比べて圧倒的に数が不足しています。さらに、高ストレス社会といわれる現代において、医療・保健・福祉の領域にまたがって活躍する精神保健福祉士の役割がますます重要になってきています。