義肢装具自立支援学科ゼミ紹介

義肢装具自立支援学科 メニュー

学科トップ 目標とする資格 学びの特色 カリキュラム 施設・設備 学外実習 ゼミ紹介 就職状況 在学生
メッセージ
卒業生
メッセージ
教員紹介 学科ブログ

義肢装具自立支援学科 メニュー

学科トップ 目標とする資格 学びの特色 カリキュラム 施設・設備 学外実習 ゼミ紹介 就職状況 在学生
メッセージ
卒業生
メッセージ
教員紹介 学科ブログ

※学生の在籍学年は2022年度在籍時のものです。

阿部ゼミ
機能的インソールとシューズに関する研究

阿部 薫教授写真

阿部 薫
Kaoru Abe
教授

身近な生活用品である靴をテーマとし、義肢装具学や解剖学などの知見を活かして靴の構造を考慮することにより、目的に応じた機能を発揮させ、使用する方々のQOL(生活の質)を向上させることを目的に研究を行っています。靴は服飾の一部としてお洒落アイテムでもあり、スポーツ記録を支えるギアでもあり、時には人の生活安全を守るためにも使われています。それぞれに求められる機能は異なりますが、共通することは「快適」であることです。しかし機能を追求するあまり、快適性を損なってはいけません。この二つの条件を成り立たせるために、皆で協力して研究を進めています。

佐々木 利紗写真

義肢装具
自立支援学科4年
佐々木 利紗
岩手県
盛岡第三高校出身

私は、パンプス靴のヒール高を調整した場合に起こる下肢アライメントへの影響について研究しています。私は将来、足に悩みを抱える方々が少しでも快適に過ごせるような靴やインソールを提供することができる職業に就きたいと思っています。靴の構造やそれに関わる足の反応などを研究し、学んだことを将来に活かしていきたいです。

<ゼミの研究内容例>

  • インソールの適切なアーチサポート形状に関する研究
  • ヒール靴使用が下肢アライメントに与える影響に関する研究
  • 靴の最適サイズと自称サイズの差異に関する研究

郷ゼミ
スポーツ義足の走り方に関する研究

郷 貴博助教授写真

郷 貴博
Takahiro Go
講師

2020東京パラリンピックでも注目を浴びたスポーツ義足ですが、装着すれば誰もが早く走れるわけではありません。「板バネ」と呼ばれる専用の足部は、種類によってその特性や、たわみ方が異なるため、一人ひとりの走り方に合わせた調節が必要です。本ゼミでは、スポーツ義足の各部品の調整が走行パフォーマンスに与える影響についてモーションセンサを用いて研究しています。また本学科では、月に1回の頻度で「障がい者陸上教室」を開催しています。研究によって得られた成果をその陸上教室で共有することで、実際にスポーツ義足を利用されている地域の切断者の方に貢献できるように取り組んでいます。

本間 大誠写真

義肢装具
自立支援学科4年
本間 大誠
新潟県
東京学館新潟高校出身

陸上競技の選手がスパイクシューズを履くように、パラアスリートもスポーツ義足にスパイクソールを取り付けて走ります。私は、そのスパイクソールが義足での走行にどのような影響を与えているのかを研究しました。研究によって得られた結果が、「義足で速く走りたい」と考えている方々に少しでも役立てられればと思います。

<ゼミの研究内容例>

  • 義足ソケットの適合に関する研究
  • 3D機器を用いた義肢装具の設計に関する研究
  • 切断者のQOLに関する研究

村山ゼミ
脳卒中患者の装具療法に関する研究

村山 稔講師写真

村山 稔
Minoru Murayama
講師

本ゼミでは、脳卒中患者の装具療法について研究しています。脳卒中の後遺症により下肢の運動が麻痺してしまった患者さんに対して、下肢装具を使用することで安全で効率よく歩行練習が可能になります。義肢装具士は装具や補助具など「モノ」によって歩行練習の支援を行います。現在、様々な装具や補助具が使用されていますが、患者さんや歩行練習を実施する理学療法士からは問題点や更なる改良の要望も聞かれます。そこで、この問題点を解決するための装具の改良や補助具の考案を行い、装具療法に役立てることを目的としています。柔軟な発想とアイデアを形にする研究開発の手法をともに学びましょう。

<ゼミの研究内容例>

  • プラスチック短下肢装具に使用する内反矯正ストラップに関する研究
  • プラスチック短下肢装具の角度設定と歩行時の安定性に関する研究
  • 短下肢装具に使用する膝伸展補助具の効果検証に関する研究

神田ゼミ
腰痛・頚部痛などの脊柱疾患

神田 賢講師写真

神田 賢
Masaru Kanda
講師

あなたは、腰痛や肩こりを経験したことはありますか?多くの人が腰痛や肩こりに悩んでおり、今や「国民病」ともいえるほどです。しかしながら、腰痛や肩こりがなぜ発生するのか、どのように予防したらいいのかは、未だにはっきり分かっていません。その一方で、腰痛には、「腰の筋肉の血流循環」が関わっていること、肩こりには、「首の前の筋肉の持久力」が関わっていることが少しずつわかってきました。本ゼミでは、病院と連携し、「腰痛」や「肩こり」、「腰曲がり」の研究を行っています。あなたも、我々と一緒に、これらの疑問を明らかにしてみませんか?

<ゼミの研究内容例>

  • 大腿切断者の筋収縮時および筋弛緩時の断端周径変化によるソケット適合に関する研究
  • 日常用義足とスポーツ用義足の日常動作での比較に関する研究
  • 異なる座位姿勢における動画視聴時の姿勢の経時的変化に関する研究

須田ゼミ
義肢装具の適合と評価に関する研究

須田 裕紀講師写真

須田 裕紀
Hironori Suda
講師

本ゼミでは、歪計測や圧力計測、動作分析などを用いて、義肢装具や福祉用具におけるヒトとモノの適合・評価に関する研究をしています。研究では、他大学や企業とも共同で研究を行い、他分野との連携と臨床的な研究を推進しています。ゼミ活動では、研究を通して探求することの楽しさを学び、物事の本質を考え、問題発見・解決する能力を身につけられるよう取り組んでいます。義肢装具士は対象者を包括的に捉え、義肢や装具、福祉用具を適合・評価することが求められます。そのため、「起きている現象の本質と根本を探究し、問題や課題に気づいて解決する能力」が必要であると考えます。

<ゼミの研究内容例>

  • 義足パーツの位置関係(アライメント)とソケット適合の評価に関する研究
  • 3Dスキャナー・3Dプリンターを用いた義肢装具の開発と評価に関する研究
  • 能動義手のコントロールケーブルの操作効率に関する研究

前田ゼミ
車いすの座位姿勢評価と適合に関する研究

前田 雄講師写真

前田 雄
Yu Maeda
講師

本ゼミでは、座っている姿勢を3次元的にみる座位姿勢計測機や座る面にかかる圧力を視覚化できる圧力分布測定器などを用いて、車いす座位の姿勢評価と適合に関する研究をしています。車いすの不適合は、車いすの問題とユーザーの問題の「相互作用」によって生じるため、どちらかだけを評価しても原因を追究することはできません。現在は企業とも連携をして研究に必要な定量データを集め、ユーザーがより快適に車いすを利用できるよう研究を進めています。そしてゼミでの研究を通して、学生がこれまでとは異なる新しい視点を持ち、分析するスキルを高めることを目標としています。

<ゼミの研究内容例>

  • 義足歩行時の適合に関する研究
  • 義肢装具採型・製作に用いる3D技術に関する研究
  • 下肢装具に使用する材料特性に関する研究

佐藤ゼミ
女性切断者の月経周期変化に関する研究

前田 雄講師写真

佐藤 未希
Miki Sato
講師

義足の快適性を高めるためには、義足と切断端を接合する“義足ソケット”の適合が重要となります。女性の皆さんは特に「一日の中で足がむくむ」、「月経周期によって足がむくむ」という経験をしたことはありませんか?健常者に起こる問題は、義足使用者にも起こることが予想され、実際に女性切断者は男性切断者と比べ、義足ソケットの不調を訴えやすいとされています。切断者に義足を提供する義肢装具士も、女性切断者に対する研究根拠が少ないため、苦慮しています。そこで、本ゼミでは主として女性の義肢装具使用者の問題や課題に着目し、探求心を持ち研究に取り組んでいます。

<ゼミの研究内容例>

  • 日内でのむくみが義足に与える影響に関する研究
  • 義足膝継手の歩行分析・評価に関する研究
  • スポーツ義足使用者の切断端変化に関する研究

東江ゼミ
義足ソケットに関する研究

東江 由起夫教授写真

東江 由起夫
Yukio Agarie
教授

本ゼミでは、義肢装具士の専門性をより高めるために、義肢装具領域におけるエビデンス(科学的根拠に基づく義肢装具のアプローチ)の発展・展開を目指して様々な研究活動を行っています。さらに現在は、義足と生体を繋ぐ義足ソケットの適合とデザインに関する研究・開発や、より適合を高める義足ソケット製作技術向上にも着手し、これらの技術が日本から世界に向けて発信できるよう、ゼミ生と共に日々研究に取り組んでいます。本ゼミから、世界で活躍する義肢装具士を輩出する日が来ると信じています。