連携総合ゼミ

学科を超えた連携で「チーム医療」・「チームアプローチ」を学ぶ。

連携総合ゼミはこう進む!

具体的な症例をもとに関連する学科が混成チームを形成。グループワークを通じて対象者のQOL向上に向けた支援策を意見交換し、検討結果を発表します。昨年度の「連携総合ゼミ」では、新潟薬科大学、日本歯科大学 新潟短期大学、新潟リハビリテーション大学、フィリピンのアンヘレス大学財団、サント・トーマス大学の学生がチームの一員として加わり、「チーム医療」の学びの幅がさらに広がりました。

01. 担当する専門職を理解

症例に対する支援策について、参考書などを用いながら自己学習を行い、自身が目指す専門職への理解・知識を深めます。

02. 他の専門職を理解

自己学習の成果をグループ内で発表し、各専門職の役割や専門用語などの情報を共有することで、他の専門職への理解を深めます。

03. 各専門職の支援策を共有

各専門職の立場から意見や支援策を出し合い、グループ内で支援策の内容を共有することで、他の専門職との連携について理解を深めます。

04. 協働して支援プランを作成

グループ内で共有した支援策をもとに、各専門職の立場から意見交換し、対象者に対して最善となる具体的な支援プランを作成します。

05. グループ発表

これまでの研究成果をグループ内で各自分担して、発表会に向けた資料作成を行います。発表会ではパワーポイントを使用して代表者が発表します。

「連携総合ゼミ」とは

本学の特徴的な取り組みの一つである「連携教育」の一環として、4年次前期に開講されるゼミ。これまで学内外で修得した専門知識・技術を総動員し、「チーム医療」を実践的に学んでいきます。

研究テーマ例

研究テーマ脳性まひ(疑い)児と育児不安を持つ母への成長・発達支援

脳性まひの疑いと診断された対象児の運動や情緒の発達の問題について、家庭療育をするうえで有効な支援策を多職種で考えます。
【参加学科】 作業療法学科 義肢装具自立支援学科 健康スポーツ学科 看護学科 社会福祉学科

研究テーマ脳卒中片麻痺者の自宅での生活

脳卒中片麻痺者の実際の生活を知り、各専門職の役割を理解した中で、健康問題を総合的に見る視点を修得していきます。
【参加学科】 理学療法士 作業療法士 健康栄養学科 看護学科

研究テーマ高齢者糖尿病合併症の支援策

高齢者が抱える糖尿病の合併症の進展を抑制するため、生活管理(食事・運動・ストレスなど)および経済的負担における支援案を考えていきます。
【参加学科】 理学療法士 作業療法士 看護学科

研究テーマ高齢者の骨折予防・治療と生活支援

骨粗鬆症・脆弱性骨折の治療や予防について、それぞれの専門領域の立場で再骨折予防のためのアプローチを立案します。
【参加学科】 理学療法士 作業療法士 健康栄養学科 看護師

Topic フィリピン・台湾の大学生が連携総合ゼミに参加 

連携総合ゼミには、本学が学術提携を結んでいるフィリピンと台湾の大学生も参加し、国際交流を兼ねながらチームアプローチを学ぶことができます。日本国内に留まらず、多国間における多職種連携を行うことで、国によって異なる医療に対する考えや制度について触れることができ、様々な国の患者や対象者におかれた状況での柔軟な対応力を身につけることができます。また、英語と日本語を同時に用いたコミュニケーションを取りながら、保健・医療・福祉・スポーツの専門職の在り方について、ディスカッションを行うことで語学力を養い、専門職としての視点をより広めることにも繋がります。

参加大学アンヘレス大学(フィリピン)、サントトーマス大学(フィリピン)、陽明大学(台湾)

【取り組み事例】
「開発途上国における村のヘルスケアと障害のある人たちへのリハビリテーション」
「聴覚障害のある幼児を持つフィリピン人の母親への支援」

連携総合ゼミ体験記

研究テーマ筋萎縮性側索硬化症(ALS)ケースの在宅療養実現への支援

筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断された患者様の在宅療養の実現に向けた支援をテーマに、関連する5学科の学生がチームを形成し、その支援策を検討しました。また、日本歯科大学新潟短期大学の学生が「口腔ケア」の専門職としてチームに加わり、大学の枠を超えた連携でリハビリの方法や福祉支援、看護支援など各専門職の立場で意見交換し、具体的な支援策を発表しました。

理学療法士として参加

理学療法学科4年
笛木 亜里沙
新潟県
巻高校出身出身

後が悪い症例に対して、全身のコンディショニングのケアを重点に、ストレッチなどによる身体機能の維持に関わる支援策を考えました。また、自宅での生活を充実させるために福祉用具を用いた支援策も検討しましたが、社会福祉士を目指す学生から保険制度について説明を聞くことで、福祉用具を導入することの難しさを知ることができました。様々な専門職同士が情報共有することで、一人の専門職では気づけない発見ができました。

作業療法士として参加

作業療法学科4年
長谷川 春香
新潟県
村上高校出身出身

今回の症例は進行性の病気のため、「対象者が自分らしく生きるためにはどうすれば良いか」ということをメンバーで共有しながら支援策を考えました。私は、作業療法士として対象者が家族と過ごすための支援策を考え、コミュニケーションツールの活用やベットサイドの環境整備などを提案しました。今回のゼミを通じて、お互いの職種を理解し協力し合うことが、より良い支援策の提案に繋がることを実感できました。

健康運動指導士として参加

看護学科4年
町田 遼太
群馬県
前橋育英高校出身

対象者へ運動を取り入れた支援策を考えましたが、身体を動かすことが困難な症状のため、支援策を提案することに悩んでいました。そんな中、ゼミのメンバーから「対象者の環境を整えることも必要」というアドバイスをもらい、対象者を介護する家族のストレス発散を目的とした運動プログラムを支援策として考えました。他学科の学生と連携し意見交換することで、支援に対する考え方の幅を広げることができました。

看護師として参加

看護学科4年
岩村 蒼生
新潟県
新潟南高校出身

看護師は、対象者にとって最も身近で長期間に渡り関わるため、その人らしく生活するための支援策を考えました。今回の症例では、対象者が「食事を口で食べたい」と望んでいたため、食事をとろみ食にしたり、喉へのアイスマッサージを行う支援策を考えました。しかし、他のメンバーからは咀嚼(そしゃく)のリハビリを勧める意見が出るなど、ゼミを通じて多面的に対象者を捉えた支援策を考えることができました。

社会福祉士として参加

社会福祉学科4年
小川 宏幸
新潟県
新潟第一高校出身

対象者が相談をしやすいよう相談先を一つに限定せず、複数の相談先を提供することで、より相談しやすい環境を提供できるよう支援策を考えました。また、ゼミでは進行役として情報収集したデータをまとめ、チームで情報共有ができるように工夫しました。最初は対象者の要望を聞き、その方を理解しようと考えましたが、他のメンバーの意見も聞くことで、異なる専門職の視点で対象者を理解することの大切さに気付くことができました。

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