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【理学療法学科・運動機能医科学研究所】高林知也助手(理学療法学科、バイオメカニクスLab、運動機能医科学研究所)らの研究論文が国際誌に掲載されました!

理学療法学科の高林知也助手らの研究論文が国際誌「Sports Biomechanics」に掲載されました。高林先生の論文採択は今年度2本目で、第16回新潟医療福祉学会学術集会での「奨励賞」に続く、おめでたいお知らせです。

研究内容の概要:
ランニング中は特に中足部の動きが重要であることを解明
後足部、中足部、前足部間のcoordination pattern(協調性パターン)を定量化

これまで、我々はランニング中に後足部、中足部、前足部間には運動連鎖が存在することを明らかにしたが(Takabayashi T, Edama M, …Kubo M, 2016)、運動連鎖のなかでどのセグメントがより大きな運動量で動くかはわかりませんでした。そこで、本研究では、ランニング中における後足部、中足部、前足部間の協調性パターン(運動量の優位性)を定量化しました。結果として、立脚前半において中足部回内は後足部回内と同等の運動量かつ前足部回内より大きな運動量を示し、中足部の動きが重要であることがわかりました。

研究者からのコメント:
本研究は、運動連鎖ではわからない各セグメントの運動量を協調性パターンとして分類し、中足部は後足部と同程度の運動量で回内、かつ前足部よりも大きな運動量で回内することを明らかにしました。本研究はランニング中における詳細な足部内の動きを理解することにつながり、足部ランニング障害の予防や治療展開への基礎的知見になることが期待できます。

本研究成果のポイント:
①再現性・妥当性が確認されている足部モデル(Leardini et al, 2007)を使用している点。
図1.足部モデル
http://www.nuhw.ac.jp/topics/news/201612141.pdf (PDF/54.4KB)
図2.座標系の定義
http://www.nuhw.ac.jp/topics/news/201612142.pdf (PDF/32.4KB)

②Modified vector coding techniqueを用いてcoupling angle(図3)を算出し、協調性パターンの分類(図4)を行っている点(Chang et al, 2008)。

図3.後足部と中足部のangle-time plot(a)からcoupling angle(b)を算出
http://www.nuhw.ac.jp/topics/news/201612143.pdf (PDF/93.1KB)
図4.Coupling angleの値より4つの協調性パターンに分類
http://www.nuhw.ac.jp/topics/news/201612144.pdf (PDF/200KB)

原著論文情報:
Tomoya Takabayashi, Mutsuaki Edama, Erika Yokoyama, Chiaki Kanaya, Masayoshi Kubo. Quantifying coordination among the rearfoot, midfoot, and forefoot segments during running. Sports Biomechanics. 2016 (In-press).

用語説明:協調性パターンの分類について(図4)
Distal-phase; 遠位セグメントが優位に動く、Proximal-phase; 近位セグメントが優位に動く、Anti-phase; 各セグメントが同等の運動量で逆方向に動く、In-phase; 各セグメントが同等の運動量で同じ方向に動く。

>>運動機能医科学研究所の詳細はこちら
http://www.ihmms.jp/

>>理学療法学科の詳細はこちら
http://www.nuhw.ac.jp/faculty/medical/pt/

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