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【理学療法学科】萩原康雄助教の研究論文が国際誌『American Journal of Physical Anthropology』に受理されました!!

本学科の萩原康雄助教(人類学・解剖学Lab,大学院博士課程3年生)の研究論文が国際誌『American Journal of Physical Anthropology』に受理されましたのでご報告します。

萩原先生は発掘された人骨より昔の生活習慣の調査を行っています。この研究によって、現代の日本人と縄文時代に生きていた人たちの生活が違うことが明らかになりました。研究の詳細と萩原先生からのコメントは以下の通りです。

縄文時代人の尺骨骨幹部の特徴的な形態を明らかに!

研究内容の概要:
萩原先生の研究グループは縄文時代人と現代日本人の尺骨骨幹部形態を比較しました。その結果、縄文時代人は男女とも現代日本人と比較して前後径が相対的に大きく後縁が発達した形態を示すこと、縄文時代人の男性では尺骨骨幹部形態の非対称性が女性と比較して小さい傾向が認められました。これらの結果は、縄文時代人では尺骨に前後方向の負荷が習慣的にかかっていた可能性と、縄文時代の男女では上肢を用いた活動習慣に差があった可能性を示唆します。

研究者からのコメント:
縄文時代人の尺骨が特徴的な形態を示すことは古くから知られていましたが、それが具体的にどのような形態なのかはあまり明確に示されていませんでした。今回の研究では、縄文時代人の尺骨の形態を性別や推定した利き手、非利き手間に分類して比較を行うことで、縄文時代人の尺骨がどのような形態を示すのかを具体的に示しました。この結果は、遺跡から出土した人骨の形態学的な検討を行うにあたって活かされるものとなります。

【図】http://www.nuhw.ac.jp/topics/news/20170829.pdf (93.5KB)

本研究成果のポイント
1. 縄文時代人の尺骨骨幹部は現代人と比較して後縁が後方に延長した形状を示す。
2. 縄文時代人の男性では縄文時代人の女性や現代人の男女と比較して利き手、非利き手間の形態的な差が小さい。

用語の説明など
尺骨:前腕(肘から手の間の部位)にある二本の骨のうち小指側の骨.
縄文時代人:現代日本人の祖先集団のひとつ。約15,000年~2,300年前に日本列島に居住しており、狩猟、採集、漁労を主な生業としていたとされる。

原著論文情報
Yasuo Hagihara, Takashi Nara. The characteristic mid-shaft cross-sectional shape of the ulna in Jomon hunter-gatherers. American Journal of Physical Anthropology. DOI:10.1002/ajpa.23300

>>理学療法学科の詳細はこちら
http://www.nuhw.ac.jp/faculty/medical/pt/

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