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【理学療法学科・運動機能医科学研究所】菊元孝則講師らの研究論文が学会誌に受理されました!

理学療法学科の菊元孝則講師(理学療法学科、スポーツ医科学Lab、運動機能医科学研究所)らの研究論文が学会誌に受理されました。研究の概要はは以下の通りです。

女子バスケットボール選手の股関節外転筋力が片脚着地時の膝関節アライメントに及ぼす影響を明らかに!

研究内容の概要:
非接触型膝前十字靭帯(ACL)損傷は、女性アスリートにとって特に深刻な傷害のひとつであり、バスケットボールの様な片脚着地やピボット動作時の膝外反によって度々引き起こされることが知られています。先行研究では、股関節外転筋力の低下が下肢のコントロールを低下させ、ACL損傷のリスクを増大させていると報告しています。そこで、本研究では、股関節外転筋力が片脚着地時の膝関節のアライメントに及ぼす影響を検証しました。

30人の健康な女性バスケットボール選手を対象として研究を行った結果、股関節中間位(屈曲0度)および股関節屈曲30度での股関節外転筋力の最大トルクが高い値を示すほど、片脚着地時の膝外反方向への変位が低い値を示しました。また、動的Trendelenburgテスト(図を参照してください)では、陽性群が着地時において膝外反を、陰性群と比較して有意に引き起こしていることが示されました。これらの結果により、女性バスケットボール選手は股関節外転筋力を向上させることで、片脚着地時に適切な膝関節のアライメントを維持できる可能性が示唆され、非接触ACL傷害の予防のためには、股関節の制御が重要な課題と考えられました。

動的Trendelenburgテストの陰性例と陽性例
http://www.nuhw.ac.jp/topics/news/20170920.pdf (29.4KB)
a) 陰性例,b) 陽性例 1 c) 陽性例 2

菊元先生からのコメント:
スポーツの現場において、膝外反の強い選手に股関節外転筋力トレーニングを行うことにより、非接触型ACL損傷の予防へと繋がる可能性があり、損傷予防の見地からも本研究の結果は今後有用になると考えられます。そのため、本研究の結果が今後の非接触型ACL損傷予防研究の基礎データになり得ると考えています。そして、これら効果判定の積み重ねが、更なる非接触型ACL損傷の減少へと繋がることが期待できます。

本研究成果のポイント:
1.股関節中間位(屈曲0度)および股関節屈曲30度での股関節外転筋力の最大トルクが高値を示すほど、片脚着地時の膝外反方向への変位が低値を示した。
2.動的トレンドレンブルグテストでは、陽性群が着地時において膝外反を、陰性群に比して有意に引き起こしていることが示された。これらの結果により、女性バスケットボール選手は股関節外転筋力を向上させることで、片脚着地時に適切な膝のアライメントを維持できる可能性が示唆された。
3.非接触ACL傷害の予防のためには、股関節の制御が重要な課題と考えられる。
(ACL:膝前十字靭帯)

原著論文情報
菊元孝則,江玉睦明,中村雅俊,宮川俊平.「女子バスケットボール選手の股関節外転筋力が片脚着地時の膝関節アライメントに及ぼす影響」体力科学

>>運動機能医科学研究所の詳細はこちら
http://www.ihmms.jp/

>>理学療法学科の詳細はこちら
http://www.nuhw.ac.jp/faculty/medical/pt/

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