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【臨床技術学科】2期生 坪谷佳保さんと吉田航さんの卒業研究が埼玉透析医学会会誌に掲載されました!

臨床技術学科を今年卒業した2期生の坪谷佳保さんと吉田航さんの卒業研究が埼玉透析医学会会誌5巻1号 Page105-108に掲載されました。この会誌は、透析医学に関する学術雑誌で関東周辺の臨床工学技士をはじめ、医師、看護師そして管理栄養士など様々な職種が投稿していますが、今回、厳しい審査の結果、2人の卒業研究が選出され掲載されました。研究題目は「携帯電話を用いた血液浄化療法関連機器の教育システムの構築」です。

坪谷佳保さんと吉田航さんは髙橋ゼミに所属しており、以下のように述べていました。
「この研究を通して教育の難しさと重要性を理解できました。日常的に使用している携帯電話を用いた教育は学生にとって魅力的だと感じました。今は後輩が後を継いで研究してくれています。卒業して仕事にも徐々に慣れてきて忙しいですが、後輩から相談された際にはなんとか頑張って欲しいのでほんの少しですが協力させていただいております。」

以下に研究概要を記載します。

【はじめに】
昨今、医療施設では業務の省力化や高速化を図ることを目的として、二次元コードを用いた医療機器管理体制が整備されつつある。二次元コードの一つであるQuick Responseコード(QRコード)は食料品のパッケージなど、至る所で目にする機会があり、現代社会において身近なものになった。その背景には、携帯電話によるQRコードの読み取りが可能となったことが要因の一つと考えられる。近年、携帯電話の普及は著しく本邦の人口一人当たりにおける所有数は1台を超えるという報告がある。

【目的】
血液浄化用機器説明文を集約したQRコードを携帯電話で読み取り、機器の説明文を表示するシステムにより教育的活用ができるか検討した。

【研究方法】
新潟医療福祉大学医療技術学部臨床技術学科(以下本学科)の臨床工学実習室、基礎工学実習室、倉庫内に保管してある血液浄化用装置およびその周辺機器を対象とした。各機器の簡潔な説明をインターネット上に集約した。集約した情報をQRコード化し、該当の機器に一枚ずつ貼付した。QRコードの貼付位置は、閲覧者が読み込みやすいように考慮した上で機器の正面を第一選択とした。

【結果】
作製したQRコードの保護を目的として、貼付したQRコードの上から更に透明な保護テープを貼付した。血液浄化用機器の説明のページは写真と説明文をセットにし、誰でも理解しやすいように工夫した。機器の説明は講義で使用した教科書と講義のノートから引用した。血液浄化用機器に対する知識が少ない人でも理解しやすいような説明文を目指し、専門用語は極力使わないなど血液浄化用装置に興味が湧くことに重点を置いた。

【まとめ】
各種血液浄化用機器の実物を目にしながら、携帯電話で説明を表示するシステムを作成した。本システムが有効に機能するか評価することが今後の課題である。

臨床技術学科の詳細はこちら
>>http://www.nuhw.ac.jp/faculty/medical/mt/

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