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【健康スポーツ学科】池田祐介講師の研究論文が国際誌『Journal of Applied Biomechanics』に掲載決定!

池田祐介講師の研究論文が国際誌『Journal of Applied Biomechanics』に掲載決定しました。
詳細は以下の通りです。

Authors: Yusuke Ikeda, Hiroshi Ichikawa, Rio Nara, Yasuhiro Baba, Yoshimitsu Shimoyama, Yasuyuki Kubo
Journal: Journal of Applied Biomechanics
Title: Functional role of the front and back legs during a track start with special reference to an inverted pendulum model in college swimmers.

【要旨】
●目的
本研究では、競泳のトラックスタート動作を逆振り子にモデル化(図1)して、スタートシグナルから離台までの振り子の挙動と地面反力の動態を検討することにより、身体重心の速度と飛距離を決定する要因を明らかにすることを目的とした。
【図1】http://www.nuhw.ac.jp/topics/news/20160513-1.pdf (PDF/128KB)

●方法
対象は本学水泳部に所属する男子9名、女子5名。

●結果と考察
5m通過タイムの早い選手は、手離れ時の重心の水平速度が大きく(r = -0.790, p < 0.01)、スタート動作開始直後の回転運動によって素早く水平速度を立ち上げていた(図2)。逆振り子モデルの回転要素と地面反力(平均力)との関係についてみると、手離れ時の回転要素はスタートシグナルから手離れまでの後ろ脚の平均力との間に有意な正の相関(鉛直方向;r = 0.967,水平方向;r = 0.866)がみられたことから、手離れ時の回転要素を大きくするには後ろ脚によるバックプレートに対する力発揮が重要であることが明らかになった。また、台上からの飛距離については、後ろ脚離台から前脚離台までの前脚による鉛直方向の平均力の大きい選手ほど大きな飛距離(飛距離/身長)を獲得していた。
【図2】http://www.nuhw.ac.jp/topics/news/20160513-2.pdf (PDF/60.3KB)

●結論
競泳のトラックスタートにおいては前後に開いた足が異なる機能的役割を果たしていることが明らかになった。

>>健康スポーツ学科の詳細はこちら
http://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/

>> 池田祐介講師のプロフィールはこちら
http://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/ikeda.html

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