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「デートDV(ドメスティックバイオレンス)防止セミナー」実施報告

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去る9月24日、本学人権委員会・教育開発委員会、および新潟市市民生活部男女共同参画課の共催により、「デートDV防止セミナー」が実施されました。

このセミナーは、デートDVとは何かを理解し、身近な異性との関わりを通じた他者に対する人権尊重の啓発を目的として、一年生向けの必須科目「基礎ゼミⅡ」の講義の一環としておよそ610名の学生(一部実習のため不参加)を対象におこなわれました。

DV(ドメスティックバイオレンス)とは、夫婦や恋人といった親しい間柄でのどちらか一方(主として男性)からの暴力・支配と定義されています。具体的には、暴力だけではなく、馬鹿にする、行動を監視する、望まない性行為を強制するなども挙げられ、2001年には配偶者暴力禁止法が成立したことで、DVは犯罪を含む人権侵害行為にあたるとされました。

高校生や大学生といった若い人達にもDVに当てはまる事例が多く潜在すると予想されており、このような若い人達の場合では「デートDV」と呼び区別しています。NPO法人「DV防止ながさき」の2004年の調査では、女子大学生全体の14%がこのデートDVの被害に遭っているとのことです。

なお、このセミナーは、新潟県内で活動をされているNPO法人「女のスペース・にいがた」から、朝倉安都子様、石橋明子様、小池恵知子様、および太田美津子様ら、4人の講師の方々をお招きし実施されました。当日は、まずめったに目にすることの出来ない本学教員による(リアルな?)寸劇もおこなわれ、印象深いセミナーとなりました。学生らにとって、本セミナーが人権を考えるきっかけとなり、また、デートDVの防止にも繋がることを望んでいますが、参加した一年生には、今後の学生生活を含め、「男女の対等な関係性」と「他者への思いやりの心」を忘れずに、卒業後QOLサポーターの一翼を担ってくれることを大いに期待しています。

本学ではQOLサポーターにふさわしい人材育成のため、今後も人権教育についてより力を入れていく予定です。

最後に、このセミナーの開催にご尽力いただいた「女のスペース・にいがた」の講師の皆様、ならびに新潟市市民生活部男女共同参画課企画係の平田和彦様に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

新潟医療福祉大学 人権委員会
(文責:健康栄養学科 川上心也)


写真上:「女のスペース・にいがた」の講師の方々による研修状況
写真中:本学教員による(リアルな?)寸劇
写真下:本学教員による(リアルな?)寸劇

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