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【看護学分野】がん看護専門看護師の臨地実習報告会を開催しました。

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平成19年度より開設された本学修士課程健康科学専攻看護学分野では、がん看護の専門看護師(CNS;Certified Nurse Specialist)資格取得のためのカリキュラムが設定されています。

現在在籍している看護学分野の院生10名の内5名が現役の看護師であり、このCNS資格申請のための履修をしています。

今回、資格取得における必須科目のひとつ「がん看護学実習(学外実習)」を2名の院生が終え、看護学分野としては第1回生の初めての実習ということもあり、12月22日(月)に臨地実習報告会を公開で開催しました。

院生からは「がん看護の専門領域の実習と専門看護師の役割実習(教育・相談・調整・倫理調整・研究)」というタイトルで発表があり、主に以下の点を中心に報告がありました。

1)実習目的
実習ではがん看護専門看護師に必要である高度な実践能力を高めると共に、がん看護領域における実践、相談、調整、倫理調整、研究、教育が行える能力の修得を目的とする。

2)実習施設と指導体制
実習は、実際にがん看護専門看護師が在籍する病院にて実施。そこではCNSの役割について実践的に修得できる指導体制が確立されており、がん化学療法を受ける患者・家族が抱える複雑な問題の解決能力を高めるための協働支援などについて、指導教員と現場指導者との連携により組織的に学ぶことができた。

3)実習方法
CNSと行動を共にして参加観察し、CNSの役割・機能を考察した。また、対象事例の具体的看護計画作成にも参加し、実際にその根拠と支援法をスタッフと共有した。

4)実践評価
考察や協働したスタッフ等とのカンファレンス、中間・終了後の報告会による自己評価、実習指導者による評価を実施。

5)今後の課題
今回の実習で、専門知識修得の他、CNSとしての視点を持つことの重要性を実践的に認識した。今後は更なる高度な知識・能力の修得が必要であり、CNSは将来的に医療現場での中心的存在になる可能性があるので、公開発表などを通じて他分野にもCNSの活動を理解してもらうことが大切であると感じた。

当日は、初めての実習報告会にもかかわらず、発表者への質問や意見が活発に行われ、当初の目標以上の報告会として成功裡に終了できました。

現在、新潟県内でがん専門看護師として活躍している看護師は、わずか1名のみであり、医療現場の複雑化・高度化に伴い、高い専門知識と能力をもった人材養成が急務であります。

本学大学院看護学分野では今後も指導体制を強化し、新潟県内外で活躍できる看護師の方を全力でバックアップしていきたいと思います。

健康科学専攻 看護学分野【修正課程】の詳細はこちら
http://www.nuhw.ac.jp/grad/master/nursing.html


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