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英国・連携教育推進センター長Hugh Barr教授を招いて、専門職間連携教育に関する特別講演会が開催されました。

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8月9日(月)、本学キャンパスにて専門職間連携教育に関する特別講演会が開催されました。

本講演は、本学が代表校として平成21年度に採択された文部科学省 戦略的大学連携支援事業の一環として行われたもので、英国の連携教育推進センターである英国CAIPE(Centre for Advancement of Interprofessional Education)より、センター長であるHugh Barr教授をお招きし、「IPE(専門職間連携教育)の国際的展開」をテーマに特別講演を行っていただきました。

Hugh Barr教授のいる英国では、2000年2月、当時8歳の女児が叔母らによって虐待の末に凍死するという事件がありました。その事件は、虐待者だけでなく担当したソーシャルワーカーも有罪となったことが大きな注目を集め、事件の根本的な要因として、専門職間でのコミュニケーション不足や連携の失敗が指摘されました。この事件を受けて、2002年ブレア政権は、IPE(専門職間連携教育)推進の為の予算を計上し、現在英国の医療福祉系大学ではIPE(専門職間連携教育)が必修化されるなど、この分野においては世界で最も充実した取り組みが実践されています。

Hugh Barr教授は、その英国の連携教育の中核を担う英国CAIPEでセンター長を務める専門職間連携教育における世界的な権威で、今回の講演にも多くの保健・医療・福祉の関係者が注目しておりました。

講演は、“連携教育の始まり・その要因・時代背景”“諸外国の連携教育の実践事例”“日本の連携教育”“WHOにおいての連携教育”“連携教育の今後の展望と課題”などについて、スライドを使って分かり易く説明され、また、参加者からも活発な質問が行われました。

講演後、参加者からは「日本で、新潟で、本学でできることは何かを考えるきっかけとなった」などの感想が聞かれ、有意義な講演となったようです。

本学では今後も、保健医療福祉の総合大学として専門職間連携教育の推進に全力を注いでまいります。

文部科学省 平成21年度戦略的大学間連携支援事業
「QOL向上を目指す専門職間連携教育用モジュール中心型カリキュラムの共同開発と実践」の詳細は以下の公式サイトにてご覧ください。
>> http://www.ipe.nuhw.ac.jp/


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