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大学概要

学長メッセージ

平成26年度入学式式辞

平成26年4月5日 新潟医療福祉大学学長 山本正治

新潟にも待ちに待った春が来ました。この春の良き日に入学式を挙行できることを大変嬉しく思います。入学される方は4学部11学科で979名、大学院で49名です。今年度は新たに開設された視機能科学科の入学生57名と大学院の医療情報・経営管理学専攻の入学生4名が加わりました。入学者は全体で1028名となります。
本学は開設14年目の若い大学ですが、今回初めて入学者数が1000名を超えました。全国の数ある大学の中で、保健・医療・福祉・スポーツ分野に特化し、急成長をしている大学であります。さらに就職率も全国の大学の中で有数の高さを誇っています。私は学長として誇りに思っています。私はまた父親の気持ちで、このような素晴らしい大学への入学を心からお祝いしたいと思います。保護者の皆さまはこの入学式を心待ちにしていたことと存じます。お子さまのご入学をお祝い申し上げます。またご来賓の方々をお迎えしております。ご臨席を賜りありがとうございます。

入学した皆さまにお話します。入学が実現した現在、これからあれをやりたい、これもやりたいと希望に燃えていると思います。さらに将来の夢も同時に膨らんでいると思います。あるいは将来の夢はまだぼんやりしており、これからゆっくり考えたい方もおられるかもしれません。
将来の夢に関していま話題の人を紹介します。イタリアのサッカーリーグ・セリエA(アー)のACミランに入った本田圭祐(ほんだけいすけ)選手です。本田選手は小学校卒業時に『将来の夢』を書きました。その内容を要約して紹介します。「ぼくは大人になったら世界一のサッカー選手になりたいと言うよりなる。今はヘタだけれどガンバって必ず世界一になる。そして親孝行する。Wカップで有名になってぼくは外国から呼ばれてヨーロッパのセリエAに入団します。プーマとけいやくしてスパイクやジャンバーを作り世界中の人がこの僕が作ったスパイクやジャンバーを買って行ってくれることを夢みている。」とあります。
本田選手の将来の夢を分析する前に、この入学式でお話しをする言葉の定義をしておきます。まず「夢」とは何かと言いますと、「将来実現させたいと思っていること」と定義したいと思います。この夢が明確になったものを「目的」と定義します。この目的に到達するために、途中経過で掲げる具体的な行動指標を「目標」と定義します。この定義に基づき、本田選手の夢を分析してみます。本田選手の夢、即ち目的はずばり親孝行となります。この目的に到達するために設定した目標は、世界一のサッカー選手になること、セリエAに入団すること、プーマと契約してスパイクやジャンパーを売ることになります。現時点で本田選手は目的に向かって掲げた目標の幾つかをクリアしました。今のところ達成してない目標は、プーマと契約することですが、この目標はオリジナルの香水をプロデュースすることに変化しています。このことから私たちが学ぶことは、目標はその時に置かれた環境でいくらでも変更可能なことです。

さて皆さまの夢は、本田選手が小学卒業時に書いた将来の夢のように明確になっているでしょうか。学部入学生、大学院入学生ともども、入学後は自分が掲げた目的により近づくために次の目標の設定をしていただきたいと思います。例えば、4年間1日も休まず授業に出席する、文化部や運動部の部活をやる、留年しないで卒業する、国家試験や資格試験に合格する、北信越大会で優勝するなどは全て目標です。大学院生の方々は2年で修士論文を完成する、博士後期課程の方々は3年で博士論文を完成するが主な目標となるはずです。また論文をまとめて問題解決力を身につけることがより上位の目標になるかもしれません。

特に私が皆さまにお伝えしたいことは、たとえ設定した「目標」を達成できなくてもクヨクヨせず別の「目標」を設定して欲しい、ということです。なぜなら、「目的」に到達するためのルートは1つではなく、様々なルートがあるからです。余り緊張せず、おおらかに構えていただきたいと思います。そして自らを見つめ「目標」設定を行い、意義ある大学生活を送られることを期待しています。きっと、その先には皆さまの輝かしい未来が待っています。
私たちは“面倒見の良い大学”を標榜しています。ここで“面倒見の良い大学”とは、必要なサービスを必要なときに必要なだけ受けられる大学と定義しています。諸君が必要とするサービスの内容はみな違って当然であります。私たち教職員は、皆さまの個々の課題に応じて個別の対応を行います。将来の夢を実現するためにも、惜しみない支援をすることをここで約束します。これから始まる大学生活が充実したものになることを祈念して式辞といたします。

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