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大学概要

学長メッセージ

平成31年度入学式式辞

平成31年4月5日 新潟医療福祉大学学長 山本正治

新潟医療福祉大学に入学された皆さん、入学おめでとうございます。また保護者の皆さまにもお祝いを申し上げます。本日はご来賓の方々にご臨席頂いております。新入生の門出を共に祝って頂けることを心からお礼申し上げます。

今年入学された方々は、学部では6学部13学科で1153名です。大学院では修士課程が49名、博士後期課程が12名で、合わせて61名となります。学部と大学院全体で、1214名です。本学は2001年に開学されましたので19回目の入学式となります。開学当初の入学生は321名でしたので、開学時の4倍近くに増え、過去最大の入学生を迎えることになりました。

これから入学された皆さんに早速取り組んでもらいたいことをお話します。話を進める上でなくてはならない人として大坂なおみさんを紹介します。親愛の情を込めて、なおみさんと呼ばせて頂きます。なおみさんは現在21歳のプロテニスプレーヤーですが、昨年の全米オープンで初優勝、そして今年早々、全豪オープンで優勝し、世界ランキング1位となりました。日本人初の快挙です。

小学3年生の時に「将来の夢」と題して、憧れの選手であるセリーナ・ウィリアムズの絵を描き勉強部屋に掲げ、「将来彼女のようになりたい」と誓ったそうです。昨年の全米オープンで憧れのセリーナ選手とコートで相まみえたことは、彼女の力で夢を実現させた瞬間だったのではないでしょうか。試合ではセリーナ選手にストレート勝ちし、グランドスラム初優勝となりました。インタビューでは「セリーナ選手と試合をすることは夢だった。プレイしてくれてありがとう」と感謝の言葉を述べているのが印象的でした。なおみさんの受け答えはすごくウイットに富んでおり、なおみ語録としてまとめられています。

私はなおみ語録が“ある視点”から5つに分類できることに気づきました。“ある視点”が何であるかの謎解きは後でします。なおみ語録を5つ紹介します。①「負けたらすごくガッカリするわ。当然、勝つことは楽しい。でも負けたからといって世界の終わりではない」と言っています。私はこの言葉を「成功体験の積み重ね」に分類しました。②先ほど紹介した「セリーナ選手と試合をすることは夢だった。プレイしてくれてありがとう」を「成功者から学ぶ」に分類しました。③「何ごとも口に出したほうが、達成するのは簡単になる」を「自分ならやればできる」に分類しました。④「成長するとはどんな状況でも動揺したりせず、自分がどうすべきかを知っていることだと思います」と言っています。私はこれを「知的好奇心を持つ」に分類しました。最後に⑤「最強になるんだ、これまでの誰とも違う」と言っております。私は「理想像をイメージする」に分類しました。

これから“ある視点”について謎解きをします。“ある視点”とは「自分にも可能性があると固く信ずること」です。心理学では「自己効力感」と言っています。自己効力感を高めるメリットですが、大きな目標を達成するためのモチベーションづくりや少しの失敗では挫けないチャレンジ精神を持つことに役立つことです。なおみさんの発言は知らず知らずのうちに自己効力感を高め、自分が掲げた大きな目標に到達できたと考えます。このようにメリットがある自己効力感を本学でも活用しない手はありません。

本学の建学の精神は、保健・医療・福祉・スポーツ分野で、患者さんや高齢の方々、さらには全ての対象者の方々のQOLを高めるためのサポーターを育成することです。皆さんは優れたQOLサポーターになるために大きな夢を抱いているに違いありません。その夢を実現するために大事なことを5つにまとめました。

①先ずはすぐできるゴールを設定し、成功したら次のゴールを掲げ、成功体験を積み重ねること、②大学の先輩や先生方の背中を見てお手本にすること、③「自分ならできる」と何度も自分に言い聞かせること、④これから始まる大学生活の中で、あらゆることに知的好奇心を持つこと、⑤朝起きた時や夜寝る前に理想像をイメージすることです。

自分にも大きな夢を実現する可能性があると固く信じ、この5つを明日から早速実践してください。継続は力なりです。私たち教職員一同、今日入学された皆さん全員に対して惜しみない支援をすることをお約束します。

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