2012年4月から2013年3月にかけて、月に1回(第4木曜日)、新潟市北区の「豊栄地区公民館」において、『とよさか中高年教養大学・健康長寿学』を開講しました。この教養大学は、学習のねらいとして「長寿社会の生きがいに、健康の保持に」を掲げ、北区民で構成されている「とよさか中高年教養大学運営委員会」が13科目を開講しているものです。新潟医療福祉大学は、13科目のうちの「健康長寿学」の科目の講座を担当しています。本講座の年間テーマを「健幸を支えるQOLサポーター」とし、受講者は26名の年間登録受講者の他、体験学習で2名が受講いたしました。
4月 | 「高齢者の関節痛予防とQOL」 理学療法学科 古西 勇 准教授 |
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5月 | 「頻尿・夜間頻尿・尿漏れのお悩み解決~原因と症状別改善法~」 作業療法学科 今西里佳准教授 |
6月 | 「メタボリック症候群とは」 健康栄養学科 遠藤 和男 教授 |
7月 | 「腎臓病進行予防のための取り組み」 臨床技術学科 追手 巍 教授 |
10月 | 「福祉用具でQOLをサポート」 義肢装具自立支援学科 月城 慶一 准教授 |
11月 | 「糖尿病を管理していこう~糖尿病とともに生きる~」 看護学科 目黒 優子 講師 |
12月 | 「ボディワーク体験からだと仲良くなろう」健康スポーツ学科 山崎 史恵 准教授 |
1月 | 「加齢性難聴と補聴器」言語聴覚学科 山口 富一 准教授 |
2月 | 「心の健康」 医療情報管理学科 高橋 直樹 講師 |
3月 | 「安心で安楽な介護の方法からQOLを高める」 社会福祉学科 星 紀恵子 助教 |
なお、9月は身長・体重測定、骨密度の測定などの健康チェックを実施するとともに、健康スポーツ学科の吉田拓也助教が健康を維持するための体操の指導を行いました。
写真:「安心で安楽な介護の方法からQOLを高める」星紀恵子助教 2013年3月
この講座は、豊栄地区公民館からの委託により、個人のライフスタイルや健康観の多様化に伴い、個人個人が日々のくらしの中から年齢や体力、生活様式に応じて自分に適した正しい知識を身につけ、健康で暮らすことを学びたいという学習意欲に対応するため開講しているものです。2012年10月に「病気になりにくい生活のヒント」を全講座の大タイトルとし、4回にわたり実施しました。この講座のテーマに関心のある区民が30名、全回受講しました。
10月2日 | 「病気になりにくい体づくり」 健康スポーツ学科 山代幸哉助教 |
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10月9日 | 「認知症を正しく理解しよう」 言語聴覚学科 今村徹教授 |
10月16日 | 「ガンは怖くない」健康栄養学科 遠藤和男教授 |
10月23日 | 「生きる意味を携えながら人生を紡いでいくために」 看護学科 金谷光子教授 |
10月30日と11月27日の2回にわたり、新潟ユニゾンプラザにて、第2回『新潟医療福祉大学市民講座~「健幸都市にいがた」の実現を目指して~』を開催しました。本講座は、「シニア世代に向けて大学の知を発信し、健幸都市づくりのパートナーとしての役割を期待することや、新潟市に所在する保健・医療・福祉・スポーツ領域の総合大学として、市民の健幸づくりに貢献すること、健康に関する学術的な知識を提供し、市民自ら主体的かつ自律的な健幸づくりの実現に寄与することを目的として開催したものです。2回の講座を通じて、和やかな雰囲気のもと50名を超える参加者があり、市民に好評を得ました。
10月30日 | 「足のトラブルと靴選び~足の健康と向き合う~」 義肢装具自立支援学科 阿部薫教授 「お酒との上手な付き合い方~バランスのよい生活をめざして~」 社会福祉学科 近藤あゆみ准教授 |
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11月27日 | 「見つけて育てて活かす~指導者の思考法~」 健康スポーツ学科 三宮博己教授 「健康長寿をめざして~食と向き合う~」 健康栄養学科 稲村雪子講師 |
写真:「足のトラブルと靴選び~足の健康と向き合う~」 2012年10月
新潟医療福祉大学では、2001年4月の開学時から大学の理念に「地域貢献」を掲げ、地域との連携を深めてきています。特に大学が所在する新潟市北区との連携においては、これまで様々な取り組みや事業を実施しています。当委員会では連携の更なる推進を図るため、新潟市北区区民をはじめ自治体、保健・医療・福祉・スポーツ・教育分野等の関係者や学生など、地域住民や地域産官学連携に関心のある方々に対して、本学での取り組みを紹介し、また今後の連携推進に向けた情報を共有する機会として新潟市北区との共催にて、2013年3月23日(土)にフォーラムを開催しました。
1)オープニング
早通中学校「総踊り活動」
2)開会あいさつ
山本 正治 学長、中澤 晃一 北区長
3)10年間の連携活動の概要報告
丸田 秋男 副学長、佐野 元 北区健康福祉課長
4)学生による活動事例報告
健康スポーツ学科有志学生、レクア・コム部有志学生
5)休憩
ダンスサークル&よさこい部演技
6)特別対談「野球を通じた人・地域・つながりの育成」
新潟明訓高等学校 野球部元監督 佐藤 和也 氏、新潟医療福祉大学 健康科学部 西原 康行 教授
7)地域連携に向けての意見交換
コメンテーター 丸田 秋男 副学長、中沢 晃一 北区長
司会 東江 由起夫 地域・産官学連携推進委員会委員長、佐野 元 北区健康福祉課長
8)開会あいさつ
丸田 秋男 副学長
9)本学教員による相談コーナーの開設
理学療法学科、作業療法学科、言語聴覚学科、義肢装具自立支援学科、臨床技術学科、健康スポーツ学科、看護学科、健康栄養学科、社会福祉学科
北区区民(小学生を含む各年齢層、地域コミ協関係者、学校関係者等)、北区関係者、本学教職員ならびに学生など約110名の参加(一般受付約90名、来賓等フォーラム関係者および運営教職員、学生20数名)により、予定通り実施されました。会場で実施したアンケート調査では、本学に対する連携への様々な要望や意見が寄せられました。これらの要望や意見は、本学よりの情報発信とともに今後の連携推進における地域よりの情報把握にも資するものと期待されます(なお、関連記事は「新潟日報(2013年3月27日付)」に掲載されました)。
オープニング:早通中学校「総踊り活動」 |
開会あいさつ:山本 正治 学長 |
開会あいさつ:中澤 晃一 北区長 |
10年間の連携活動の概要報告: |
10年間の連携活動の概要報告: |
学生による活動事例報告: |
学生による活動事例報告: |
休憩:ダンスサークル演技 |
休憩:よさこい部演技 |
特別対談: |
特別対談: |
地域連携に向けての意見交換 |
(1) 日時:6月14日(木)
(2) 場所:北区島見町事業予定地(南浜運動広場脇、約2ha)中の7a
(3) 参加者:北区農業委員および新潟医療福祉大学の学生・教員約60人
(4) 植栽対象:サツマイモの新品種であるシルクスイート(約1,800本)
(5) 植栽風景:添付写真を参照
(6) 報道:2012年6月27日付け「新潟日報」
2012年6月29日付け「全国農業新聞」
2012年7月6日~20日の3回にわたる詳細な紹介を「健康栄養学科ブログ(https://hn.nuhw.ac.jp/category/課外活動/)」に掲載
2012年4月現在、新潟市北区には約74haの耕作放棄地があり、その大部分は海岸砂丘地の畑である。また、昨年の葉たばこの一斉廃作に伴い、今後のさらなる耕作放棄地拡大が懸念される。北区農業委員会は耕作放棄地解消のためのモデル事業として、2012年度から同区南浜地区で遊休農地再生利用事業の実施をおこなっている。新潟医療福祉大学は北区との連携事業を推進しており、その一環として同年度から健康栄養学科を中心に耕作放棄地解消事業への協力を開始した。
新潟医療福祉大学キャンパスに近い北区島見地内の耕作放棄地解消予定地にサツマイモの新品種であるシルクスイートの苗を北区農業委員と同大学学生とが協働で植栽する。農業委員と学生は上記の予定地(圃場)でサツマイモの管理をおこない、学生は収穫されたシルクスイートを使ったレシピやお菓子などの加工品の試作も実施する。併せて、農業委員会は学生が企画する食育活動や地域住民と学生との交流なども企画し、遊休農地再生利用事業を通じた教育活動や地域活性化にも役立てる。
(1) 日時:仮収穫-9月26日(水)、本収穫-10月22日(月)
(2) 場所:北区島見町事業予定地(南浜運動広場脇)
(3) 参加者:北区農業委員および新潟医療福祉大学学生・教員
(4) 収穫風景:添付写真を参照
(5) 収量:9月26日-約100 kg、本収穫-10月22日-約1,000 kg
本年6月に北区農業委員と有志学生・教員が植栽したサツマイモ(シルクスイート)は、その後の約3ヶ月超にわたる管理作業(撒水、雑草除去、ツル返し等)の成果が実り順調に生育した。管理作業に当たった有志学生は同学科の1年生から4年生にわたり、教員ともども栽培期間を通して毎週1回の巡回を続けた。なお、6月に植えた苗は1,800本の多くに上ったため、仮収穫作業と本収穫作業にわけて実施された。
9月26日に仮収穫されたサツマイモの一部は、「伍桃祭(10月7日・8日」にて健康栄養学科2年生によるコロッケやスイートポテトの作成・販売に供された。また、仮収穫したサツマイモの残りは、「大学は美味しい!!フェア in 新潟(10月12日~14日)」に向けた商品化と販売に供された。さらに、本収穫されたサツマイモは翌年植栽用の種芋として保存するとともに、栽培に協力した同学科学生・教員に無償で分配された。