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【理学療法学科】中村雅俊講師と八幡薫さんらの研究論文が国際誌に採択されました!

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中村雅俊講師(理学療法学科、応用理学療法Lab、運動機能医科学研究所)と八幡薫さん(理学療法学科16期生、大学院修士課程1年、応用理学療法Lab、運動機能医科学研究所)らの研究論文が、国際誌『Frontiers in Physiology』に採択されました。

今回の研究では、若者を対象とした場合、柔軟性を増加した状態を維持するためにはストレッチングを継続する必要性があることが明らかとなりました。

【研究内容の概要】
ストレッチングはスポーツ現場やリハビリテーション現場でたくさん使用されている手技で、その主な効果は関節や筋の柔軟性を増加させることです。
その関節の柔軟性や筋の柔軟性に対してストレッチングがどのような影響を与えるのかについて、これまでの研究の中で最も長いストレッチング介入を行い(1週間60分間を5週間)検討しました。
その結果、関節と筋の柔軟性が増加することがわかりました。
しかしながら、ストレッチングを終了した後は、その効果はなくなってしまい、5週間後には増加した柔軟性はストレッチング前に戻ってしまうことが明らかとなりました。
この結果より、若者を対象とした場合、ストレッチングは関節や筋の柔軟性増加に有効な方法ではありますが、その効果は持続しないため、柔軟性を増加した状態を維持するためにはストレッチングを継続する必要性があることが明らかとなりました。

>>詳しい研究内容はこちら
https://www.nuhw.ac.jp/research/2021/03/post-58.html

【中村講師からのコメント】
ストレッチングの効果に関しては、関節や筋の柔軟性を増加することがわかっていましたが、その持続効果に関しては十分、わかっていませんでした。今回の研究では、ストレッチを行った期間と同じ期間のストレッチ中止期間を設けると、ストレッチング効果がなくなってしまうので、柔軟性を高い状態で期待するためにはコツコツとストレッチングを継続する必要があることが分かりました。今回は長時間のストレッチングの効果について検討しましたが、ストレッチングの強度についてもストレッチングの効果を変化させることが出来ることが分かっておりますので(https://www.nuhw-pt.jp/2020/12/-20201217-1.html)、異なる強度、特に強い強度でのストレッチングの効果に関して検討していければと思っています。

【原著論文情報】
Nakamura M, Yahata K, Sato S, Kiyono R, Yoshida R, Fukaya T, Nunes JP,Konrad A. Training and detraining effects following a static stretching program on medial gastrocnemius passive properties. Front Physiol. in press


>>理学療法学科の詳細はこちら
http://www.nuhw.ac.jp/faculty/medical/pt/

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https://www.nuhw.ac.jp/shain/



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