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【理学療法学科】松澤寛大さん、江玉睦明教授らと佐藤昇教授(新潟大学歯学総合研究科)の共同研究が国際誌に掲載されました!

松澤寛大さん(丸太町リハビリテーションクリニック,理学療法学科15期生)、江玉睦明教授(理学療法学科,スポーツ医科学Lab,アスリートサポート研究センター,運動機能医科学研究所)、佐藤昇教授(新潟大学歯学総合研究科)らの共同研究が国際誌『BMC Musculoskeletal Disorders』に掲載されました。

肘尺側側副靭帯の横走線維束が肘外反制動機能に関与していることを明らかにしました。

[研究の概要]
肘尺側側副靭帯は、前部線維束、後部線維束、横走線維束の3つの線維束から構成され、肘関節の外反制動に関与しています。
その中で、前部線維束は1次的、後部線維束は2次的に外反制動に関与すると報告されています。
我々はこれまで、前部線維束(Ikezu et al, Orthop J Sports Med. 2020; International Journal of Environmental Research and Public Health. 2021)、後部線維束(Shimizu et al, Surg Radiol Anat. 2020)には形態に個体差が存在することを明らかにしました。
さらに横走線維束にも着目し、横走線維束は100%で存在し全例が前部線維束に付着していることを明らかにしました(Matsuzawa et al, Surg Radiol Anat. 2021)。
しかし、この横走線維束が実際に肘外反制動に関与しているかどうかについては明らかにされていませんでした。
そこで本研究で検証したところ、横走線維束もわずかですが肘関節の外反制動機能に関与することが明らかとなりました。

>>詳しい研究内容はこちら
https://www.nuhw-pt.jp/2021/10/-15lab20211005.html



[先生方からのコメント]
我々のスポーツ医科学Labでは、様々なスポーツ傷害を予防するために学部生や大学院生、教員が協働して日々研究に取り組んでいます。本研究は新潟大学の佐藤昇教授との共同研究の成果になります。本研究のようにご遺体を対象とした基礎研究では、患者さんや選手へ直結させることは難しいと考えます。しかし、このような基礎研究を積み重ねていくことが、傷害予防へ向けた一歩に繋がると信じています。今後も地道に研究を重ねて、ケガで苦しむ患者さんや選手を一人でも多く救えるように頑張りたいと思います。

[原著論文情報]
Edama M, Matsuzawa K, Yokota H, Hirabayashi R, Sekine C, Maruyama S, Sato N. Elbow valgus stability of the transverse bundle of the ulnar collateral ligament. BMC Musculoskeletal Disorders [in press]

 

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