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【理学療法学科】笠原一希さんと中村雅俊講師が行った研究論文が国際誌『Journal of Sports Science and Medicne』に掲載されました!

笠原一希さん(理学療法学科18期生、応用理学療法Lab所属)と中村雅俊先生(理学療法学科、応用理学療法Lab、運動機能医科学研究所)とが行った研究論文が、国際誌『Journal of Sports Science and Medicne』に掲載されました。
今回の研究では、最近、本Labで着目している振動付きのフォームローラーの効果について、筋肉痛のある筋肉に対して効果を検証しました。
特に振動が高いものと低いもので、どちらが効果があるのか?について研究をした内容となります。

〔研究の概要〕
伸張性収縮は、筋力増強・筋肥大というようなトレーニング効果が大きい反面、遅発性筋痛(いわゆる筋肉痛)が大きく生じるということが報告されています。
本研究では反復する伸張性収縮により遅発性筋痛(いわゆる筋肉痛)を起こした筋肉に対して振動付きフォームローラーの効果を検討することで、この遅発性筋痛により起こる痛みや関節可動域の減少などを改善出来れば、スポーツ現場やリハビリテーション現場においてどんどん伸張性収縮を用いたトレーニングを行えると考えています。
また、振動付きフォームローラーの特徴としては、振動数を変更することが可能なものが近年、販売されており、振動が大きい(強い)方が遅発性筋痛の改善効果が大きいのでは?と考えられて、その効果も検証しました。
その結果、振動付きフォームローラーを使用することで痛みや関節の柔軟性を改善させ、ジャンプのような大きなパフォーマンスを改善させることが明らかとなりました。
興味深いことに、振動数が高いものでも、低いものでも同じ効果でしたので、実際に使用する場合は、自分の好みに合った振動数を用いてもらえればと思っております。

>>詳しい研究内容はこちら
https://www.nuhw-pt.jp/2022/01/-20220115.html

〔笠原さんからのコメント〕

スポーツやリハビリテーションの現場では、筋力トレーニングが処方される一方で、トレーニング後に生じる筋肉痛に対する治療策が求められます。
本研究により、振動付きのFoam Rollerを筋肉痛に対して処方することで、筋肉痛を緩和することが示されました。
また、弱い振動と強い振動では筋肉痛に与える効果に差がなかったことが面白い発見でした。
ぜひ、皆さんも筋肉痛が生じてしまった際には振動付きのFoam Rollerを使ってみてください!

〔原著論文情報〕
Kasahara K, Yoshida R, Yahata K, Sato S, Murakami Y, Aizawa K, Konrad A, Nakamura M. Comparison of the Acute Effects of Foam Rolling with High and Low Vibration Frequencies on Eccentrically Damaged Muscle. J Sports Sci Med. 2022. 21, 112-119

>>理学療法学科の詳細はこちら
http://www.nuhw.ac.jp/faculty/medical/pt/

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http://www.nuhw-pt.jp/

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https://www.nuhw.ac.jp/shain/
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