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【健康栄養学科】宮本真菜助手と澁谷顕一准教授、公益社団法人日本ボート協会との共同研究プロジェクトの結果が国際誌に受理されました!

健康栄養学科の宮本真菜助手と澁谷顕一准教授、公益社団法人日本ボート協会との共同研究プロジェクトの結果が国際誌に受理されました。

【論文タイトル】
Increased vitamin D intake may reduce psychological anxiety and the incidence of menstrual irregularities in female athletes

【著者】
Mana Miyamoto(新潟医療福祉大学健康栄養学科助手), Yuko Hanatani(公益社団法人日本ボート協会管理栄養士), Kenichi Shibuya(新潟医療福祉大学健康栄養学科准教授)

【掲載雑誌】
PeerJ(印刷中)

【研究概要】
本研究は日常的なビタミンD摂取が心的不安を軽減させ、その結果、月経不順の発生確率を軽減する可能性を検証しました。アスリートは日常的な激しいトレーニングと大きなストレスの中で競技をしています。本論文は様々なレベルの女性アスリートを対象に、栄養状態、心的ストレス、月経状態に関する調査結果を報告したものです。本論文では、一般化線形混合モデルを用いて、ビタミンD摂取が心的不安を軽減し、その結果として、月経不順の発生確率が統計的に有意に低下することを示しました。

【共著者(澁谷)からのコメント】
宮本先生は、運動生理学をベースに、スポーツ栄養学、認知科学などを学んできました。また、ボート競技日本代表チームの管理栄養士である花谷遊雲子さんの指導の元、学部生(本学健康栄養学科卒業)の頃から地道な調査を継続してきました。さらに、一般化線形混合モデルによる解析も学び、複雑なデータ解析にも取り組んでいます。本研究は、それらが融合した結果と言えると思います。宮本先生のこれまでに研究などで、月経不順に対して、栄養摂取量に増加(特に炭水化物摂取量の増加)、心的不安の軽減により改善できることは明らかになっていますが、今回は、さらに、ビタミンD摂取により、心的な不安を軽減させ、月経不順の発生を軽減させる可能性を示唆しました。今後、コルチゾールなどストレス関連物質の解析を併用することにより、本研究結果を検証することが求められると思います。

【研究のポイント】
スポーツ選手は一般の人よりも活動量が多く、また、運動により、生体内での栄養素の吸収が阻害されるため相当量の栄養摂取が必要です。実際に国内の様々なレベルの選手に対して日々栄養指導(年間のべ200名以上)を行う中で得られた疑問をそのまま研究として成立させており、現場にとっても重要な知見が含まれています。今後も、月経不順の改善、競技パフォーマンスの向上に関するスポーツ現場にとって有用なスポーツ栄養学的知見を発表できるよう研究を進めていくことが期待されます。

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