【業績】非侵襲的脳深部刺激装置「シン磁場」の開発に成功! - 新潟医療福祉大学 研究力

新潟医療福祉大学 研究力

2022.11.30

研究者 芝田 純也

【業績】非侵襲的脳深部刺激装置「シン磁場」の開発に成功!

芝田純也教授の研究論文が、国際誌『Journal of NeuroEngineering and Rehabilitation』に採択されました!

研究の概要


経頭蓋静磁場刺激(tSMS)は、頭表に強力な小型の永久磁石を留置して脳の機能を調整する手術不要の脳刺激手法です。安全・安価・簡便な非侵襲的脳刺激法として近年注目され、リハビリテーション医療への応用が期待されています。磁石が形成する磁場は磁石からの距離に応じて減衰するため、頭表から遠い部位すなわち脳深部領域には有効な大きさの磁場を形成できないことが、従来のtSMSの欠点でした。本研究では3個の磁石を組み合わせたシン磁場を開発し、磁石から遠い部位にも有効な磁場を形成できることを証明しました。

>>詳しい研究内容はこちら
https://doi.org/10.1186/s12984-022-01110-7

研究者からのコメント

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シン磁場刺激を用いることで、脳表面のみならず脳の深い領域をも刺激ターゲットにすることができます。これにより経頭蓋静磁場刺激(tSMS)の臨床応用の可能性を高めることができると考えます。



>>理学療法学科の詳細はこちら
http://www.nuhw.ac.jp/faculty/medical/pt/

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http://www.nuhw-pt.jp/

【研究者情報】
リハビリテーション学部 理学療法学科
教授 芝田 純也(しばた すみや)

脳には外からの刺激に応じて、その働きを変化させる「可塑(かそ)性」(状況に応じた変化のしやすさ)という性質があります。練習によって楽器の演奏が上手になったり、脳の病気により悪くなった手足の動きをリハビリテーションでよくすることなどは、脳の可塑性に基づいています。最近になって、脳の可塑性をもたらす方法として、練習や訓練といった実際に体を動かす運動以外に、磁気や電気で脳を刺激する「非侵襲的脳刺激」が注目されています。「非侵襲的」とは手術を必要としないということで、用いる刺激に大きな苦痛は伴いません。
私はいろいろな非侵襲的脳刺激を用いて、あるいは新しい非侵襲的脳刺激を開発して、どのような仕組みで脳が可塑性を発揮するのかを研究しています。また、これら非侵襲的脳刺激とこれまでのリハビリテーションを融合した画期的なネオ・リハビリテーションの研究もおこなっています。