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2011年7月25日

Back to the life(もう一度腰痛のない生活を)目指して

佐藤 成登志Naritoshi Sato

理学療法学科 教授

担当科目
物理療法学、運動器系治療学、治療学演習、治療技術特論
専門領域
腰痛、姿勢分析、徒手的治療(マイオチューニングアプローチ)

■ニックネーム:なりさん
■出身地:新潟県村上市(旧:朝日村大字蒲萄)
■子どもの頃の夢:スイスのマッターホルンの山頂からスキーで滑走すること。
■座右の銘:Continuance is power
■趣味:ゴルフ、アウトドア
平成元年に理学療法士の国家資格を取得、以後多くの患者さんの治療を行ってきた。県西部浜松医療センター、新潟リハビリテーション専門学校、新潟リハビリテーション病院を経て、本学に至る。関連病院で週2回膝や腰の痛い患者さんの治療を行いながら、一人でも多くの方々が痛みの無い生活を取り戻せる(Back to the life)ように、日々研究を行っている。

佐藤先生の専門領域・研究分野について教えてください。

専門は「①腰痛の理学療法」と「②筋肉を調整する徒手的治療(マイオチューニングアプローチ)」です。①は加齢に伴う姿勢や筋肉の変化を調査しながら、腰痛との関連を研究しています。さらにどんな治療や運動が腰痛に良いのかを実際の患者さんを通じて調べています。②は筋肉が原因でおこる痛みやしびれを、徒手によって調整していく研究です。

佐藤先生の担当科目について教えてください。

理学療法の1つの柱となっている「物理療法学」を教えています。温熱、寒冷、電気などの物理的な特性を利用して、痛みを取り除いたり、皮膚や筋肉などの血流をよくしたりして、関節の動きや筋力などを改善する方法です。
また、腰痛に関する理学療法も教えています。腰痛に関する世界的なトピックをはじめ、実践的な腰痛の治療方法を教えます。目の前で痛みが無くなっていく実技を見て、学生達は常に驚いています。

腰痛に興味を持ったきっかけを教えてください。

腰痛と膝痛は、骨関節痛の上位に必ず入っており、腰痛で何年も悩んでいる人は大変多いです。私自身も、腰痛持ちでした(第5腰椎分離症)。レントゲンでは、何も問題ないのに腰痛が長く続いている人も多いです。最近では、慢性的な腰痛を「生物・心理・社会的疼痛症候群」ともいうぐらい、原因が多岐に渡っています。腰痛は昔から多い病気でしたが、そのメカニズムは未だ十分わかっていません。多くの腰痛患者さんの治療を行い、患者さんと向き合いながら、調査・研究を行い、一人でも多くの方々が腰痛の無い元の生活に戻って頂きたいと思うようになったことが、興味をもった大きな理由です。

理学療法学科の目指す資格の活躍の場や、将来性について教えてください。

4年間理学療法を学んだ後は、国家試験を受け、合格して初めて「理学療法士(PT:Physical Therapist)」となります。職場は、病院、介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、クリニック、デイケア、訪問、教育機関(大学・専門学校)、研究所、スポーツ分野等幅広く活躍しています。将来的には、専門理学療法の教育が充実して、より高度で質の高い理学療法サービスが提供できるようになっていくと思います。

先生から見た新潟医療福祉大学、在学生について教えてください。

大学は、水と緑に囲まれてとても綺麗なキャンパスです。充実した図書館と最新の研究設備があり、保健・医療・福祉・スポーツに関係する多くの疑問を解決してくれます。
キャンパス内を歩いていると学生や教職員が自然に挨拶を交わしています。学生は、明るくて大変素直です。目指す職業が定まっているためか、熱心に授業を聴き、大いに勉強しています。将来が本当に楽しみです。

教育・授業において大切にしていることや考え方を教えてください。

臨床(実際の理学療法場面)の内容を入れながら、出来る限り分かりやすく授業を行っています。未だ分かっていない内容については、学生と一緒になって討議しています。

最後に一言お願いします!

理学療法士を目指している方、あるいは進路を迷っている皆さんへ。
この大学に是非ともお出で下さい。一緒に語らい、一緒に勉強しましょう。
実際の理学療法の現場をお見せしながら、大いに学問を深めましょう。
そして、卒業後には、病気や障害で困っている方々が一人でも「生きていて良かったなー」と思えるような生活支援ができることを目指しませんか(*^_^*)。

次のセンセイを紹介してください!

委員会ツナガリ(就職関連の委員会を2度も一緒に行いました。)の作業療法学科 泉良太先生です!
若くて爽やかで、風貌はアメリカのオバマ大統領を思わせます。「Yes.we can」泉先生お願い致します。

佐藤先生が在籍をする理学療法学科の詳細は以下バナーよりご覧ください。
理学療法学科ページはコチラ!

基礎ゼミ(大学の授業)の1年生交流会で散歩と花見に出かけました。

韓国の大学で授業も行いました。

韓国の理学療法士の方への研修会も開催しました!

ちょっと見にくいですが、研究内容の一部をご紹介!