「QOLサポーター」として現場で活躍する卒業生

■現場の最前線で活躍する、「真のプロフェッショナル」

本学の基本理念である「優れたQOLサポーターを育成する大学」。学生たちは在学中に授業や実習、クラブ活動や課外活動などの様々な経験を通じて、専門職として必要な知識・技術に加え、実践力や自発性、コミュニケーション力を培っていくことで、「優れたQOLサポーター」としての資質を高めていきます。学生時代に培った力は卒業後、医療機関や福祉施設、スポーツ分野など幅広いフィールドの第一線で真のプロフェッショナルとして活躍するための原動力へと繋がっています。


理学療法士

医療法人 愛広会
新潟リハビリテーション病院 勤務

大野 健太

理学療法学科 2008年卒業
新潟県 新潟工業高校出身

現在の仕事内容や魅力について

病院では外来の患者様を中心に担当しています。外来に来られる患者様は小学生から高齢者、スポーツ選手と幅広く、症状も整形疾患から中枢疾患まで様々なため、病態や身体機能はもちろん、生活環境や競技特性などを考えながら評価や治療を行っています。大変さもありますが、患者様の回復が実感できた時、スポーツ外来に通われている患者様がリハビリを重ね、大会で良い結果を出せた時、その喜びを共有できることは、この仕事の魅力だと思います。

大学時代に学んだこと

連携教育を通じ、他学科と関われたことで自ずとチーム医療という発想が育まれ、医療やスポーツなどの現場で、他職種と協力し、「チーム」として患者様や選手と関わることは、とても大切だと実感できました。その経験は現在、チームの中で自分の役割を考え、目標に向けて、他職種と協力し合い行動することに繋がっていると思います。

水泳部でのトレーナー活動について

私は病院での勤務のほか、週一回の水泳部への定期的なサポートと、各大会(全国大会以上)への帯同も行っています。水泳部へのサポート内容としては、選手への個別のコンディショニングやケガをした選手の評価・対応に加え、必要に応じてトレー二ング、ストレッチングの指導なども行っています。また、障害予防やパフォーマンス向上に繋げるため、選手が自分自身でコンディショニングをできるように講習会なども部全体に対して行っています。

Profile

中学生の時、ケガのためリハビリに通ったことがきっかけで理学療法士を知り、目指すようになる。現在は新潟リハビリテーション病院での勤務に加え、本学水泳部への定期的なサポート活動を行い「医療」「スポーツ」双方の現場で活躍中。2016年11月に開催された国際大会「第10回アジア水泳選手権」では日本代表トレーナーに選出されるなど、日本代表選手への帯同経験も持つ。

社会福祉士

新潟県教育庁
上越教育事務所 学校支援第2課

小嶋 久美子

社会福祉学科 2012年卒業
新潟県 新井高校出身

現在の仕事内容・やりがい

小・中学校からの要請を受け、不登校やいじめ、学校生活などの問題に直面している子どもや保護者と面談し、本人はもちろん、家族、学校など周囲の環境に働きかけ、問題解決の支援を行っています。対応する内容は同じケースがないので難しさもありますが、面談をしていた子どもが明るくなったり、保護者から感謝の言葉をいただいたりした時は、嬉しさとやりがいを実感することができ、日々の原動力となっています。

大学時代に学んだこと

ゼミを通じて、総合的な視点から福祉問題を捉える発想を育むことができました。3年次には市役所で現場実習ができ、4年次には行政主催の子育て支援の活動を体験できたことは、現在の仕事にも活かされています。部活動では、ボランティア系クラブに所属し、介助の勉強会などを行ったほか、ソフトボール部にも所属し、多くの仲間と学科を越えた深い交流ができたことは、私にとって多職種間連携の原点となっています(笑)。

スクールソーシャルワーカーの担う今後の役割について

近年、いじめ対策の強化が各自治体で進められている中、スクールソーシャルワーカーは学校や関係機関との連携に努め、複雑な問題を抱える児童生徒の環境に働きかけ、問題の未然防止や解決を図る存在だと考えています。また、困り感を持っている方、持っていない方にもどう寄り添っていくかが課題となるため、スクールソーシャルワーカーは困った時に相談できる存在として、広く認知してもらう必要があると感じています。

Profile

小学校3年の時、大好きだった曾祖母に介護が必要となった際、何もしてあげられず、悔しい思いをしたことがきっかけで福祉に関心を持つ。もともと子どもが好きで、大学3年次に子育て支援について調べ、現場の人手や支援策が不足している状況を知る。こうした中、困り感を持った子どもや家族の役に立ちたいと思い、現在はスクールソーシャルワーカーとして、学校生活の悩みや問題を持つ子どもや家族などへの支援を行っている。