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【大学院】修士課程2年 平野春樹さんらの研究論文が日本家政学会誌に掲載されました!

修士課程 保健学専攻 言語聴覚学分野2年 平野春樹さんの研究論文が日本家政学会誌に掲載されましたのでご報告いたします。研究の概要は以下の通りです。

大学生の朝食欠食に関する文献レビュー

研究の概要:
近年、我が国の朝食欠食率が高いことが議論されていますが、特に若年成人にあたる大学生の朝食欠食率は改善に至っていない現状にあり、大学生の朝食欠食習慣は社会人以降の食習慣に影響を及ぼしている可能性があります。
そこで、本研究は大学生の朝食欠食と健康に関する栄養教育の手がかりを得るために国内の研究動向を整理すると同時に、研究で使用された調査票の種類、内容を調査し、今後の研究発展に繋げることを目的に、文献レビューを行いました。
その結果、大学生の朝食欠食に関する研究動向について、身体的健康のみならず、食習慣、生活状況や喫煙の影響など多方面から報告されていました。また多くの調査票は、研究者 ごとに作成されており、朝食欠食調査の基本となる調査票がないことがわかりました。今後、行動変容に繋がる朝食摂取に関する栄養教育を実施するためには、大学生自らが朝食欠食の問題を解決出来るように、大学が施策を考えていく必要が挙げられました。

平野さんからのコメント:
本研究結果によって、大学生の朝食欠食に関する研究の発展と、大学生の朝食欠食の改善に貢献できればと考えています。

研究のポイント:
① 質の高い研究データを基に文献レビューを行った。
② 朝食欠食と睡眠時間の低下、喫煙が交互に影響していることを明らかにした。
③ 朝食欠食と健康状態の悪化(肥満、便秘、骨量の減少、月経障害)が明らかとなった。
④ 朝食欠食の調査表は研究者ごとに作成した調査票が多く、基本となる調査表の使用が少ないことが明らかとなった。

掲載媒体情報:
平野春樹、稲葉洋美、大学生の朝食欠食に関する文献レビュー、日本家政学会誌 第70巻 第1号

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https://www.nuhw.ac.jp/grad/field/master/st.html