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【理学療法学科】池津真大さんと江玉睦明教授らの研究論文が国際誌に掲載されました!

池津真大さん(理学療法学科14期生、AR-Ex 尾山台整形外科)と江玉睦明教授(理学療法学科、スポーツ医科学Lab、アスリートサポート研究センター、運動機能医科学研究所)らの研究論文が国際誌に掲載されました!

【研究結果】
肘の内側にある尺側側副靭帯と前腕屈筋群の共同腱の形態を明らかにしました!

研究の概要
野球選手に好発する肘関節障害として、尺側側副靭帯損傷があります。
肘関節の安定化には、尺側側副靭帯の前部線維束が最も重要であると報告されています。
しかし、前部線維束に隣接する尺側側副靭帯の後部線維束、前腕屈筋群の共同腱との解剖学的関係性は十分に明らかにされていませんでした。
そこで、本研究は尺側側副靭帯と前腕屈筋群の共同腱の形態を詳細に検討しました。
その結果、前部線維束と後部線維束、前腕屈筋群の共同腱は独立した形態(各構造のTypeⅠ)と不明瞭な形態(各構造のTypeⅠ以外)に分類することができました。
本研究結果から、各構造に不明瞭な形態が存在することが前部線維束や後部線維束の形態学的特徴のばらつきを生じさせる要因の一つであることが示唆されました。
現在、次の研究課題として各構造の形態の違いが肘関節の安定化にどのような影響を与えるかを研究しています。

本研究は、国際誌『The Orthopaedic Journal of Sports Medicine』に掲載予定です。

池津さんからのコメント
本研究結果はご遺体を対象に尺側側副靭帯の前部線維束と後部線維束、前腕屈筋群の共同腱の形態学的特徴を明らかにしました。残念ですが、この研究成果ではアスリートのけがを治すことも予防することもできません。しかし、本研究結果はアスリートに対するけがの治療や予防を実施するために必要な基礎情報になると信じています。今後は、本研究結果を基に各構造の違いがどのように肘関節を安定させているかを検証し、有効な治療法や予防法を開発してけがで苦しむアスリートを一人でも減らしていきたいと思います。

研究のポイント
尺側側副靭帯の前部線維束と後部線維束、前腕屈筋群の共同腱をタイプ分類した点
http://www.nuhw.ac.jp/topics/news/2004161.pdf (49.8KB)

AB TypeⅠ: ABがPBまたは関節包より浅層に位置し、単一の線維束として分離できたもの
AB TypeⅡ: ABがPBおよび関節包と同じ層に位置し、分離できなかったもの
PB TypeⅠ: PBの前縁と後縁が関節包よりも表層に位置し、単一の線維束として分離できたもの
PB TypeⅡ-a: PBの前縁は分離できるが後縁は関節包と分離できなかったもの
PB TypeⅡ-b: PBの後縁は分離できるが前縁は関節包と分離できなかったもの
PB TypeⅢ: PBの前縁と後縁が関節包と分離できなかったもの
CT TypeⅠ: ABがCTよりも表層に位置し、互いに分離できたもの
CT TypeⅡ: ABとCTが同じ層に位置し、分離できなかったもの

1: AB、2: 上腕骨内側上顆、3: 尺骨鈎状突起結節、4: PB、5: 前方共同腱、6: 後方共同腱、P:近位、D: 遠位

AB: 前部線維束、PB: 後部線維束、CT: 共同腱
  
原著論文情報
Ikezu M, Edama M, Matsuzawa K, Kaneko F, Shimizu S, Hirabayashi R, Kageyama I.Morphological features of the ulnar collateral ligament of the elbow and common tendon of flexor-pronator muscles.The Orthopaedic Journal of Sports Medicine.[in press]

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