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【言語聴覚学科】田村俊暁助教が舌の運動機能を数値化する新しい解析手法を開発しました。

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近年、舌を口蓋(口の天井)に押し付けた時の最大筋力(舌圧)が飲み込みに重要であることがわかってきています。
しかし、同じ部位を使っているにも関わらず、発音能力と舌圧とはあまり関係がないこともわかっています。
そこで、視点を変えて舌圧を計測した時の「速度」に着目して波形解析を行ったところ、発音能力と関係があることがわかりました。

この成果は、日本言語聴覚士協会が発行している査読付き学術雑誌『言語聴覚研究』に掲載されました。

研究者からのコメント:
この研究は、若年の健康な人を対象にしているので、実際の神経や筋の病気で発音が悪くなった方のリハビリテーションへの応用までには、課題がまだたくさんあります。ただし、今回得られた成果をもとに発音能力に関する理解が深まることで、今後新たな治療方法の開発に結び付くことを目指しています。

研究のポイント:
1.舌圧計の新しい時系列データ解析法を開発したこと
2.舌圧を発揮するスピードが速いと発音の正確性も高いことを発見

研究ポイントの図はこちらから
http://www.nuhw.ac.jp/topics/news/2006291.pdf (59.9KB)

原著論文情報
田村俊暁,佐藤克郎:舌圧発現時の圧力時間曲線パターンの解析と発声発語機能との関連.言語聴覚研究,17,2020.

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https://www.nuhw.ac.jp/faculty/medical/st/

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