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【理学療法学科】本学科卒業生の本間大介先生の研究論文が国際誌に掲載されました!

本学科卒業生の本間大介先生(8期生卒、万代病院所属)の研究論文が国際誌「Surgical Radiologic Anatomy」に掲載されました!

今回の研究では、変形性股関節症患者様を対象に、リハビリテーションにおいて重要な中殿筋と大殿筋の筋体積や筋力を推定することが可能な筋断面積測定場所を明らかにした研究です。
詳細は以下に紹介させていただきます。

変形性股関節症患者様の中殿筋・大殿筋の筋力・筋体積に関連する筋断面積測定場所を発見!

研究内容の概要:
変形性股関節症は60歳以上で多くみられる疾患であり、股関節周囲の機能障害を呈します。
変形性股関節症患者において大殿筋と中殿筋は重要な筋であり、臨床現場でも評価することが多くあります。
筋の評価方法の一つに体積の評価があります。
体積は筋力との相関があり、筋の全容も把握することができることから有効な評価とされています。
筋体積は核磁気共鳴画像法(MRI)などにより撮影された画像から筋断面積を算出し、合算する必要があるため、体積の算出には時間がかかります。
しかし、筋体積は筋断面積の和であることから、筋断面積の評価から筋体積との関係を検討することができるのはないかと考えました。
我々が健常者を対象に実施した先行研究では大殿筋と中殿筋の体積と筋断面積の関係を調査し、筋断面積と筋体積の関係および筋断面積の有効な評価部位について提案しましたが、実際の症例を対象に応用可能な知見かは明らかではありませんでした。
そのため、本研究では変形性股関節症患者を対象とし、大殿筋と中殿筋に着目し、体積や筋力などの機能を反映する有効な筋断面積の測定部位を検討しました。
その結果、変形性股関節症患者の大殿筋と中殿筋の体積は筋断面積と相関し、大殿筋は大腿骨頭直上で評価した筋断面積と最大筋断面積に差がありませんでした。
中殿筋は仙腸関節最下端で測定した筋断面積は最大筋断面積と差がなく、筋力とも相関したことから、有効な評価部位であることが考えられました。

本間先生からのコメント:
本研究は変形性股関節症患者を対象とした取り組みであり、大殿筋、中殿筋という重要な筋の評価について、有効な筋断面積の評価部位を提案しました。この取り組みは、事前に健常者を対象とし確認したのちに、実際の症例を対象に行いました。筋力などは我々理学療法士が評価可能な指標ですが、MRI撮影は他職種の領域であり、協力が必要不可欠です。他職種と連携し、評価、データを抽出することができるという点は臨床研究の重要な点だと考えています。また、実際の症例を対象としたことから、すぐに臨床に応用することができる取り組みとも感じています。今後も臨床現場から目の前の患者様に応用可能な取り組みを続け、発信していきたいと思います。

本研究成果のポイント:
①実際の変形性股関節症患者を対象とし、MRIデータから算出した筋体積、筋断面積と徒手筋力計を用いて測定した筋力値を組み合わせて検討した点

②筋断面積を最大筋断面積とともに、複数のランドマークから算出した点

図1 大腿骨頭直上における各筋の筋断面積
http://www.nuhw.ac.jp/topics/news/2008174.pdf (12.7KB)

図2 仙腸関節最下端における各筋の筋断面積
http://www.nuhw.ac.jp/topics/news/2008175.pdf (19.5KB)

原著論文情報
Homma D, Minato I, Imai N, Miyasaka D, Sakai Y, Horigome Y, Suzuki H, Shimada H, Dohmae Y, Endo N. "Appropriate sites for the measurement of the cross-sectional area of the gluteus maximus and the gluteus medius muscles in patients with hip osteoarthritis." Surgical and Radiologic Anatomy (2020): 1-8.

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