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【理学療法学科】松澤寛大さんと江玉睦明教授らの研究論文が国際誌に掲載されました!

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松澤寛大さん(丸太町リハビリテーションクリニック、理学療法学科15期生)と江玉睦明教授(理学療法学科、スポーツ医科学Lab、アスリートサポート研究センター、運動機能医科学研究所)らの研究論文が国際誌に掲載されました。

尺側側副靭帯の横走線維束の存在率は100%であり、全例が前部線維束に付着していることが明らかとなりました。


[研究の概要]
肘尺側側副靭帯は、前部線維束、後部線維束、横走線維束の3つの線維束から構成され、肘関節の外反制動に関与しています。
その中で、前部線維束は1次的、後部線維束は2次的に外反制動に関与すると報告されています。
我々はこれまで、前部線維束(Ikezu et al、Orthop J Sports Med. 2020)、後部線維束(Shimizu et al、 Surg Radiol Anat. 2020)には形態に個体差が存在することを明らかにしました。
一方で、横走線維束の形態については十分に明らかにされておらず、更に前部線維束との関係性についても不明でした。
そこで本研究では、横走線維束の形態と前部線維束との関係性について精査しました。
その結果、横走線維束の存在率は100%であり、全例が前部線維束に付着していることが明らかとなりました。
更に、付着様式については、前部線維束と一部結合するタイプと全体的に結合するタイプの2つが存在しました。
今後は、横走線維束が外反制動に関与するかどうかを検証する必要があると考えています。

本研究は、国際誌「Surgical and Radiologic Anatomy」に掲載予定です。

>>詳しい研究内容はこちら
https://www.nuhw-pt.jp/2021/04/-15lab2021414.html

[松澤さんからのコメント]
本研究は、我々のLabの先輩や後輩が行ってきた研究を基に実施した研究です。本研究のように構造を検証するような基礎研究では、臨床へ直結させるには難しい点もあると思います。しかし、構造を明らかにすることは、機能を検証するために有用な情報になると考えています。今後も研究を地道に重ねて、ケガで苦しむ患者様を一人でも多く救えるように頑張りたいと思います。

[研究成果のポイント]
横走線維束の存在率は100%であり、全例が前部線維束に付着していることを明らかにした点
 
[原著論文情報]  
Matsuzawa K, Edama M, Otsuki T, Maruyama S, Ikezu M, Kageyama I. Relationship between morphology of transverse bundle of ulnar collateral ligament and adjacent tissues. Surgical and Radiologic Anatomy. [in press]


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