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【理学療法学科・運動機能医科学研究所】菅原和広助教らの論文の『Experimental Brain Research誌』への掲載が決定致しました。

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この度、菅原和広助教(理学療法学科・運動機能医科学研究所員)らが行った脳磁図を用いた研究が海外雑誌である『Experimental Brain Research』への掲載が決定致しましたのでご報告させていただきます。

菅原助教はこれまで「視覚刺激を用いた運動反応課題」などを中心に研究を行っており、今回は「視覚反応課題」と「運動学習」をテーマに研究を行いました。
今回の研究では、反応時間短縮のメカニズムについて大脳皮質ではどういった変化があるのか、またその変化の中心となる大脳局在はどこであるのかを明らかにしました。

Repeated practice of a Go/NoGo visuomotor task induces neuroplastic change in the human posterior parietal cortex - An MEG study -. Experimental Brain Research 2013.
Sugawara K, Onishi H, Yamashiro K, Soma T, Oyama M, Kirimoto H, Tamaki H, Murakami H, Kameyama S.

本研究の目的は、脳磁図(MEG)を用いてヒトの視覚反応課題時の大脳皮質情報処理過程の経時的変化を調査するとともに、視覚反応課題の3日間の運動練習が大脳皮質情報処理過程に及ぼす影響を調査することとした。被験者にはGo刺激として赤丸が提示された際に右示指を伸展し、NoGo刺激である緑丸および赤四角が提示された際には反応しないことを指示した。GoおよびNoGo刺激時の脳磁界反応と反応時間を計測した後、同様の運動課題を3日間練習し、その後に再度脳磁界反応と反応時間を計測した。3日間の運動練習後にVEFの1st_peakに有意な変化は見られなかったものの、PPC活動のピーク潜時(160.1 ± 27.6 ms)とPPC活動のピーク潜時からEMG onsetまでの潜時に有意な短縮が見られ、それに伴い全被験者で反応時間が短縮する結果が得られた。本研究において、運動課題の反復練習によりPPCにおける視覚情報の処理・統合と、運動前野と(and/or)一次運動野における運動企画と運動遂行に至る過程に変化が生じることが明らかになった。

■理学療法学科の詳細はこちら
>>http://www.nuhw.ac.jp/faculty/medical/pt/
■運動機能医科学研究所の詳細はこちら
>>http://www.ihmms.jp/
■大学院の詳細はこちら
>> http://www.nuhw.ac.jp/grad/index.html

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