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【運動機能医科学研究所】「第4回日本基礎理学療法学会」において、本学大学院生の高林知也さんが優秀演題に選出されました。

今年の5月に開催されました「第4回日本基礎理学療法学会」において、本学大学院生の高林知也さん(博士1年(久保雅義研究室)、学部8期生)が優秀演題に選出されました。

高林さんはこれまで久保雅義教授とともに三次元動作解析装置(VICON)を用い、ヒトの動作解析の研究を行ってきました。
今回は足部と下腿に着目し行った研究です。以下に研究要旨を記載いたします。

「歩行速度が足部内の運動学的因子および運動連鎖へ与える影響」
1)高林知也、1)稲井卓真、1)横山絵里花、1)江玉睦明、2)徳永由太、1)久保雅義
1) 新潟医療福祉大学 運動機能医科学研究所
2) 医療法人愛広会 新潟リハビリテーション病院 リハビリテーション科

運動連鎖とは、関節運動が他の関節へ影響することを指します。これまで歩行速度の変化が足部と下腿における運動連鎖へ影響することが明らかとなっております。しかし、足部内の詳細な運動連鎖は明らかになっておりません。そのため、本研究は歩行速度の変化が足部内(後足部と中足部)の運動連鎖に与える影響について検証することを目的としました。その結果、歩行速度が増加するにつれて、足部内の運動連鎖が強く生じることが明らかとなりました。運動連鎖の概念は、臨床現場における動作分析や治療によく用いられています。この結果は、リハビリテーションにおける基礎的な知見に成り得ることが考えられました。
今後は足部変形を伴う患者は、様々な二次的障害を引き起こすことが報告されています。本研究では健常成人を対象としたため、今後は扁平足や外反母趾患者を対象に、足部内の運動連鎖がどのように変化するか検証していこうと考えています。

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