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【大学院・運動機能医科学研究所】博士後期課程1年 稲井卓真さんらの研究論文が『Gait & Posture』に採択されました。

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稲井卓真さん(バイオメカニクスLab、大学院博士課程1年、運動機能医科学研究所所属)らの股関節のモーメントインパルスに関するシステマティックレビューが『Gait & Posture』に採択されました。

稲井さんは理学療法学科9期生であり、現在はバイオメカニクスLabの久保雅義教授の博士後期課程に進学し、バイオメカニクスに関する研究を行っています。

今回の研究の概要と稲井さんからのコメントは以下の通りです。

歩行中の股関節モーメントインパルスを低減する要因は?−システマティックレビューによる報告−

研究内容の概要:
変形性股関節症は、股関節の軟骨に変性や摩耗が生じる代表的な整形外科疾患です。近年、歩行中の股関節累積負荷(=股関節モーメントインパルスと1日あたりの平均歩数の積)の増大が変形性股関節症の進行を助長すると報告されています(股関節モーメントインパルスは図1の青・緑・黄・赤の面積を示します)。すなわち、歩行中の股関節モーメントインパルスを低減させる要因を明らかにすることは変形性股関節症の進行を遅延させるために重要です。
【図1】股関節モーメントインパルスの説明
http://www.nuhw.ac.jp/topics/news/180219-1.pdf (189KB)

そこで、この要因を探索するためにシステマティックレビューを行いました(図2)。その結果、975本の論文のうち10本の論文が選定基準をクリアし、歩行時の「足関節のプッシュオフ」や「体重免荷」が股関節モーメントインパルスを低減させる要因であることが明らかになりました。本研究は、「Gait & Posture」に掲載予定です。
【図2】システマティックレビューのフローチャート
http://www.nuhw.ac.jp/topics/news/180219-2.pdf (174KB)

稲井さんからのコメント:
今回のシステマティックレビューの結果は、変形性股関節症の進行を遅延させるための基礎的な知見になりうると考えています。今後はコンピューターシミュレーションなどを用いて、バイオメカニクス的な視点から、歩行中の股関節モーメントインパルスを低減させる要因を詳細に検討していきたいと考えています。

原著論文情報
Inai T, Takabayashi T, Edama M, Kubo M. Evaluation of factors that affect hip moment impulse during gait: A systematic review. Gait & Posture. 2018. [In press]

>>大学院博士後期課程の詳細はこちら
http://www.nuhw.ac.jp/grad/field/doctor/

>>理学療法学科の詳細はこちら
http://www.nuhw.ac.jp/faculty/medical/pt/

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