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【理学療法学科】卒業生の大柳春奈先生の論文が「Advances in Experimental Medicine and Biology」に採択・掲載されました!

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理学療法学科卒業生(14期生)で、現在、嬉泉病院に勤務する大柳春奈先生(運動生理Lab所属)の論文が、「Advances in Experimental Medicine and Biology」に採択・掲載されました。卒業研究として行ったテーマで、有酸素運動に伴う前頭前野の酸素化ヘモグロビン変化を2つの肢位で比較する、オリジナリティの高い内容です。研究の内容と大柳先生からのコメントを紹介します。

背臥位での有酸素運動により,右前頭前野の酸素化ヘモグロビンが増加する

研究の概要:
中強度での有酸素運動は前頭前野の酸素化を促し認知機能を向上させることが報告されています。しかし、これらは座位エルゴメータを用いた研究であり、背臥位での有酸素運動と認知機能の関係は明確になっていません。臨床現場では背臥位で運動を実施することがあり、異なる肢位で運動に伴う前頭前野の酸素化ヘモグロビン変化の違いを明らかにすることは重要であると考えました。
本研究では近赤外線分光法用いて左右前頭前野の酸素化ヘモグロビン濃度、脱酸素化ヘモグロビン濃度の計測し、背臥位と座位での中強度運動中の前頭前野の酸素化動態を比較しました。
その結果、有酸素運動中の酸素化ヘモグロビン濃度は、右前頭前野において背臥位が座位よりも有意に高値となりました。左右前頭前野の優位性について側化指数から算出した結果、背臥位条件は右前頭前野が、座位条件は左前頭前野が優位という結果が得られました。本研究は、「Advances in Experimental Medicine and Biology」に掲載されました。

大柳先生からのコメント:
背臥位での有酸素運動を実施する一例として、血液透析中の運動療法が挙げられます。臥位運動用のエルゴメータが用いられ、ベッド上での運動が可能です。背臥位で有酸素運動を定期的に実施することで筋力増強、筋量の維持や運動耐容能の改善といった身体機能改善の効果があると報告されています。

本研究結果では、背臥位の有酸素運動は右前頭前野の機能を促進できる可能性が示唆されました。異なる肢位での運動中の前頭前野の酸素化についての研究はほとんどなく、本研究は背臥位での運動と前頭前野の機能との関係を明らかにする一助となると考えています。

本研究成果のポイント:
① 右前頭前野の酸素化ヘモグロビン(HbO2),脱酸素化ヘモグロビン(HHb)の経時的変化
安静(a)ウォーミングアップ(b),主運動(c),安静(d)
http://www.nuhw.ac.jp/topics/news/181001-1.pdf (22.9KB)

② 左前頭前野の酸素化ヘモグロビン(HbO2),脱酸素化ヘモグロビン(HHb)の経時的変化
安静(a)ウォーミングアップ(b),主運動(c),安静(d)
http://www.nuhw.ac.jp/topics/news/181001-2.pdf (22.9KB)

③ 中強度運動6-20分の酸素化ヘモグロビンの比較
http://www.nuhw.ac.jp/topics/news/181001-3.pdf (7.42KB)

原著論文情報
Ohyanagi H, Tsubaki A, Morishita S, Obata H, Qin W, Onishi H. Changes in the Prefrontal Cortex Oxygenation Levels During Cycling in the Supine and Upright Positions. Adv Exp Med Biol. 2018;1072:133-137. doi: 10.1007/978-3-319-91287-5_21.

>>理学療法学科の詳細はこちら
http://www.nuhw.ac.jp/faculty/medical/pt/

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http://www.nuhw-pt.jp/

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