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【理学療法学科】12期生 立木翔太先生の研究が「Frontiers in Behavioral Neuroscience」に採択されました!

 
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理学療法学科12期生で、昨年修士課程を修了しました立木翔太先生(神経生理Lab所属)の研究が「Frontiers in Behavioral Neuroscience」に採択されました。今回の研究では、反復的な運動中の指に注意を向けるとどうなるのか?について研究を行い、注意を向けることで皮質脊髄路の興奮性が増加することを明らかにしました。

他動運動の運動指に注意を向けると皮質脊髄路興奮性が増大することを解明!
研究内容の概要:
反復的な他動運動によって皮質脊髄路の興奮性が増減します。しかし、どのような条件が皮質脊髄路興奮性の増大または減弱に寄与しているのは不明です。本研究では他動運動時の「運動・休息サイクルの有無」と他動運動に対する「注意の有無」が皮質脊髄路興奮性増減に及ぼす影響を明らかにすることを目的としました。実験の結果、運動・休息サイクルの有無に関わらず他動運動後に皮質脊髄路興奮性が低下し、他動運動肢に対して注意を向けると他動運動後に皮質脊髄路興奮性が増大しました。

立木先生からのコメント:
本研究において他動運動の運動指に対して注意を向けることで、皮質脊髄路興奮性が増大することが明らかになりました。本研究はリハビリテーション分野における中枢神経疾患患者に対する運動療法の科学的根拠の一助になることが期待されます。

研究成果のポイント:
① 運動肢に注意を向けない反復的な他動運動によって皮質脊髄路興奮性が低下しました。皮質脊髄路興奮性の低下は、運動と休息の有無の影響ではなく、運動回数の影響が関与したことが示唆されました(図1と図2)。
【図1】http://www.nuhw.ac.jp/topics/news/190301-1.pdf (27.2KB)
【図2】http://www.nuhw.ac.jp/topics/news/190301-2.pdf (42.5KB)

② 他動運動の運動指に注意を向けることで皮質脊髄路興奮性が増大することが明らかになりました(図3)。
【図3】http://www.nuhw.ac.jp/topics/news/190301-3.pdf (26.6KB)

原著論文情報
Shota Tsuiki, Ryoki Sasaki, Manh Van Pham, Shota Miyaguchi, Sho Kojima, Kei Saito, Yasuto Inukai, Naofumi Otsuru, Hideaki Onishi. Repetitive passive movement modulates corticospinal excitability: Effect of movement and rest cycles and subject attention. Frontiers in Behavioral Neuroscience. 2019.2 (in press). doi: 10.3389/fnbeh.2019.00038.

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