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【臨床技術学科】臨床技術学科4期生 菅井麻友さんの卒業研究がClinical Engineering雑誌に掲載されました!

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臨床技術学科4期生の菅井麻友さんの卒業研究が、Clinical Engineering雑誌に掲載されました。

菅井さんの論文は、「養成施設卒業研究誌上コンペ2019」において、全国の養成校応募の中から、厳しい審査の結果選出され掲載されました。研究題目は「ブタ静脈血管を用いた穿刺シミュレータの作成とエコーによる穿刺成功率の評価」です。

菅井麻友さんは、「初めて行う穿刺という手技に、戸惑ったことも多くありました。まずは私自身が穿刺を理解して、それを同級生に理解してもらうのが特に大変でした。しかし、ブタ血管を提供してくださった食肉センターの職員の方々をはじめ、協力してくれた同級生やゼミメンバー、そして先生方の協力があって完成した論文です。今回の経験を活かして、患者さんの役に立つことができたらと思っています。」と言っています。

菅井麻友さんは、臨床技術学科で髙橋ゼミに所属していました。現在は臨床工学技士として臨床検査技師の知識と技術を活かし新潟の医療機関で活躍しています。以下に研究の概要を掲載します。

【はじめに】
今日の穿刺技術向上への取り組みとして①新人指導の標準化、②透析室へのエコー導入、③穿刺困難の原因検索及び対策立案、④穿刺困難症例でのエコーガイド下穿刺等が試みられている。そこで我々は、穿刺技術向上への取り組みのひとつとして、ブタ血管を用いた穿刺シミュレータを作成し穿刺角度に着目した穿刺成功率について検証した。

【目的】
ブタ血管を用いた穿刺シミュレータを用いて、穿刺未経験者が穿刺をする際に、任意の角度で穿刺を行った場合と指定した角度で穿刺を行った場合に、穿刺の成功率に違いがあるか検討した。

【実験方法】
蒟蒻に筒で直径10 mmの穴を開け、ブタ静脈血管(以下ブタ血管)を穴に通して血液回路と接続した。ブタ血管内の循環には透析用監視装置DCS-27を用い、血流量300 mL/minに設定した。穿刺針はハッピーキャスを用いた。ブタ血管は3種類の深さにある静脈血管を想定し、蒟蒻の表面から血管の中心部が深さ10 mm、15 mm、20 mmとなるように作成した。穿刺角度を30 °~45 °に指定して穿刺を行うグループ(4名)と角度指定無しで穿刺を行うグループ(6名)に分けて穿刺を行った。穿刺直後の外筒針の留置状況を把握するために、外筒針の血管内への留置長をエコーにより測定した。

【結果】
模擬血液の流出を確認できた場合を成功とした結果について、深さ15 mm、20 mmの条件では角度指定ありで穿刺を行うと成功率が100 %となり、角度指定無しで穿刺を行うよりも成功率が高くなった。しかし、深さが10 mmの条件では角度指定無しで穿刺をした方が成功率は高い結果となった。エコーによる外筒針の血管内留置長の測定について、外筒針が血管内に留置された状態や穿刺を失敗して留置できなかった状態を観察できた。

【結語】
血管の深さが深くなるほど穿刺針の角度を指定した方が穿刺の成功率は上がると考えられる。今後は穿刺針の向きにも着目し、穿刺の成功率が上がるか検討していきたい。

>>臨床技術学科の詳細はこちら
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/medical/mt/

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