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【理学療法学科】中村雅俊講師の研究論文が国際誌に採択されました!

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中村雅俊講師(理学療法学科、応用理学療法Lab、運動機能医科学研究所)の研究論文が、国際誌『Orthopaedics & Traumatology: Surgery & Research』に採択されました!

この研究は、特に長距離選手が苦しむMedial Tibial Stress Syndrome:脛骨内側ストレス症候群(シンスプリントと呼ばれることが多いです)についてヒラメ筋と長趾屈筋という筋肉に着目し、これらの筋肉が痛みを誘発する場所に付着しているのか?ということを調査し、過去にMedial Tibial Stress Syndromeを発症したことがあるヒトとないヒトで比較を行った研究となっております。詳しい研究は以下に説明いたします。

Medial Tibial Stress Syndromeの発生にヒラメ筋・長趾屈筋の付着は関連する?


研究内容の概要:
Medial Tibial Stress Syndrome(以下、MTSS)は最も発生率が高いランニング障害の1つであり、主に脛骨中下1/3の部位が好発部位であると知られています。また、性差について着目すると男性と比較して女性においてこのMTSSが多く発症することが知られております。このMTSSがどのようにして発症するのか?についての研究は数多く行われており、ご遺体を用いた研究では、MTSSが好発する脛骨中下1/3の脛骨内側縁に付着する筋肉として、ヒラメ筋と長趾屈筋があり、興味深いことに、女性の方がヒラメ筋が付着している人の割合が男性よりも多いことがわかっていました。しかし、この研究はご遺体を対象としているため、①生体を対象に検討する必要があること、②MTSSの発生との関係性を検討する必要がありました。そのため、今回の研究では、若年男女を対象に音波画像診断装置を用いて、①MTSS好発部位にヒラメ筋と長趾屈筋の付着する割合を男女で比較すること、②MTSS既往歴とこれらの筋肉の付着割合の関係性を明らかにすることとしました。

本研究では男性25名、女性25名の両脚、合計100脚を対象にMTSSが好発する脛骨中下1/3の脛骨内側縁にヒラメ筋および長趾屈筋が付着するか否かを検討しました。その結果、長趾屈筋は男女ともに全ての脚で付着していたが、ヒラメ筋は男性で7脚(14%)、女性で24脚(48%)の付着率を示し、有意に女性が高い割合を示した。また、MTSS既往脚と非既往脚の比較の結果、男女ともにヒラメ筋・長趾屈筋の付着率に有意な差は認められなかった。この結果より、全ての脚で長趾屈筋は好発部位に付着していることから、MTSS発症に長趾屈筋が関連している可能性が明らかになりました。この結果は、MTSS発症予防や治療法の確立に繋がる可能性があると考えています。

中村先生からコメント:
MTSSは長距離選手が困るスポーツ傷害の一つであり、治療法や予防法の確立を行うために今回の研究を行いました。今回の研究だけでは患者さんの治療や予防に繋がりませんが、今回明らかとなった長趾屈筋について効果的な治療法を確立する研究を行っていきたいと思います。

研究成果のポイント:

1.100脚(男女各25名)を測定した点

2.超音波画像診断装置を用いてMTSS好発部位の脛骨内側縁に長趾屈筋,ヒラメ筋の付着があるか否かを検討した点


http://www.nuhw.ac.jp/topics/news/190904.pdf (105.7KB)


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