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【理学療法学科】吉田委市先生と中村雅俊講師の研究論文が国際誌に採択されました!

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吉田委市先生(理学療法学科15期生、池田記念病院勤務)と中村雅俊講師(理学療法学科、応用理学療法Lab、運動機能医科学研究所)の研究論文が国際誌『BMC Musculoskelet Disord』に採択されました!

この研究は低負荷のレジスタンストレーニングについての研究で、特に温めた状態でレジスタンストレーニングを行うことで、筋力や筋肉量が増加することが明らかとなりました。
詳しい研究については以下に紹介いたします。

筋肉を暖めてトレーニングすると低負荷でも筋力増強や筋肥大効果が生じる!

研究内容の概要:
最近、様々な年代の人たちが筋力増強や筋肥大レジスタンストレーニング(筋力トレーニング)を行っています。
リハビリテーションの現場においてもこのレジスタンストレーニングを行う場面は非常に多くあります。
一般的に、筋力増強・筋肥大効果を期待したレジスタンストレーニングを行う場合、全力で持ち上げることが出来る重さの70から85%という非常に重たい重量を用いた高強度でのレジスタンストレーニングを行う必要があるといわれています。
実際に軽い重量を用いたレジスタンストレーニングでは筋力が増えなかったということや、筋肉が大きくならなかったということが報告されております。
そのため、レジスタンストレーニングを行う場合にはトレーニングに使用する重量というのが重要になってきます。

しかし、この高強度のレジスタンストレーニングはリハビリテーションを必要とする高齢者や怪我をしている人でも安全に出来るのか?ということは疑問視されています。
そこで私たちの研究グループは、軽い重量(低負荷)であっても筋力増強・筋肥大効果があるレジスタンストレーニングはないか?ということを研究しています。
今回、暖めると筋肉を肥大するのに有効であるという研究を応用し、ホットパックというリハビリテーションでよく使用する機材を用いて筋肉を暖めた後に低負荷のレジスタンストレーニングの効果を検討しました。
その結果、低負荷レジスタンストレーニングだけでは筋力も筋肉の大きさも変化しませんでしたが、暖めた状態でレジスタンストレーニングを行うことで、筋力が強くなり、筋肉も大きくなることが明らかとなりました。
この結果より、非常に重たいおもりなどを使用しない・出来ない状態においても暖めることで筋力や筋肉の大きさを変化させることが期待出来る結果となりました。
本研究の成果は「BMC Musculoskeletal Disorders」に掲載予定です。

吉田先生・中村講師からのコメント:
本研究は、上腕三頭筋という二の腕の筋肉を対象に低負荷のレジスタンストレーニング介入を行いました。
具体的には、全力の30%という軽い負荷のダンベルを使用して、肘を伸ばす運動を週三回、八週間行ってもらいました。
このトレーニングでは筋力や筋肉の量は変化させることは出来ませんでしたが、トレーニングを行う前に温めることで興味深いことに筋力や筋肉量が増加する結果となりました。
この結果より、筋力や筋肉量が増加しないほど軽い負荷を用いた場合でもレジスタンストレーニングを行う前に温めることで筋力や筋肉量が増加することが期待できます。
この結果は、今後、リハビリテーション現場や健康増進目的でレジスタンストレーニングを行っている人たちに非常に有益な情報となることが期待できます。

本研究成果のポイント:
30%1RM(最大の筋力)を用いてレジスタンストレーニングの効果を研究した点

http://www.nuhw.ac.jp/topics/news/191218-1.pdf (16.0KB)

軽いダンベルを用いてトレーニング介入を行いました。
測定は以下の写真で示す場所における筋肉の厚さを超音波画像診断装置を用いて測定しました。

http://www.nuhw.ac.jp/topics/news/191218-2.pdf (20.0KB)

写真上から、
・吉田委市先生
・中村雅俊講師

原著論文情報
Nakamura M, Yoshida T, Kiyono R, Sato S, Takahashi N. The effect of low-intensity resistance training after heat stress on muscle size and strength of triceps brachii: a randomized controlled trial. BMC Musculoskelet Disord. 2019 12;20(1):603. doi: 10.1186/s12891-019-2991-4.

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