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【理学療法学科】齊藤慧講師の研究論文が国際誌に受理されました!

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齊藤慧講師(理学療法学科、運動機能医科学研究所、神経生理Lab)の研究論文が、国際誌『Brain and Behavior』に受理されました。

今回の研究では、脳の一次体性感覚野という場所に刺激をすることで指先の感覚が良くなるということが明らかになりました。



【研究内容の概要】
一次体性感覚野は触覚情報を処理する皮質領域であり、手指で触れた物体の形状などを判別するときに重要な役割を果たすことが示されています。
我々はこれまで、末梢電気刺激や非侵襲的脳刺激法を用いて一次体性感覚野の興奮性を人為的に変化させることで手指の触覚機能が向上することを明らかにしてきました。
本研究では、大脳皮質の律動活動を変調することができる経頭蓋交流電流刺激(tACS)を一次体性感覚野に施行することによって手指の触覚機能を変調できるかどうかを検証しました。
その結果、一次体性感覚野に対するtACSの効果は、被験者の一次体性感覚野におけるα帯域の律動活動の程度に依存しており、α帯域の脳律動活動が低い被験者ではα帯域の刺激を与えることで手指の触覚機能が向上することが明らかになりました。

>>詳しい研究内容はこちら
https://www.nuhw-pt.jp/2021/01/-20210109-1.html

【齊藤講師からのコメント】
本研究は、tACSによる一次体性感覚野の律動活動の変調が手指の触覚機能に効果をもたらし、その刺激効果は被験者の一次体性感覚野におけるα帯域の律動活動レベルに応じて変化することを明らかにした報告となります。この結果は、tACSが大脳皮質の律動活動レベルに合わせて触覚機能にアプローチできる新たなリハビリテーション手法となる可能性を秘めています。

【原著論文情報】
Kei Saito, Naofumi Otsuru, Hirotake Yokota, Yasuto Inukai, Shota Miyaguchi, Sho Kojima, Hideaki Onishi. α‐tACS over the somatosensory cortex enhances tactile spatial discrimination in healthy subjects with low alpha activity. Brain and Behavior (in press)


>>理学療法学科の詳細はこちら
http://www.nuhw.ac.jp/faculty/medical/pt/

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