10

身体のエネルギー代謝、しくみの解明とその応用

越中 敬一

健康スポーツ学科 講師/中学校・高等学校教諭専修免許(保健体育)

■趣味:庭いじり
■愛読書:よくある失敗と対策がわかる野菜づくり
■座右の銘:腹八分目

研究を始めたきっかけ

大学時代はクラブ活動一辺倒。競技成績の向上に役立ちそうな書籍を金に糸目をつけず読みあさるようになりました。将来設計もほどほどに「面白い!」という軽い気持ちで大学院修士課程へ。2年間だけのつもりでしたが、マニアックな「実験仲間」と行動をともにするうちに自分もいつの間にかその一員となっていることに気づきました。すっかり実験の虜になり、博士課程への進学を決め、研究者を目指すことにしました。「世界で誰も知らないこと」を最初に知ることに研究の魅力を感じます。

 

研究内容

身体の様々な適応は、体を構成する細胞の適応であり、トレーニングをして筋肉が太くなるのも筋肉細胞の中の「太くなるしくみ」が仕事をしているために生じます。私の研究では、運動や食事に関連した身体のエネルギーの流れ、エネルギー代謝とその変化によって生じる適応のしくみを調べています。筋肉などの細胞に対して様々な刺激を負荷し、その際の細胞の反応・適応を遺伝子・たんぱく質レベルで観察します。しくみが解明できれば、その仕事を促進したり、抑制したりする方法によって身体を自由にデザインすることが可能になります。

 

今後の展望

私の研究では、解明したしくみを利用して、新しく効果的な身体トレーニング法の開発、健康食品の探索や競技力向上を目的としたサプリメントなどの開発、エネルギー代謝異常が関連した病態の原因究明や治療法の開発を目指しています。例えば、「運動で筋肉が疲れにくくなるメカニズム」が解明できれば、「運動の効果を増強する方法」や「運動をしなくても運動のような効果を得る方法」の開発に繋がるわけです。開発ができれば、アスリートだけでなく運動をしにくい高齢者もすごく助かるかも知れませんね。

 

高校生へのメッセージ

健康スポーツ学科というと、いわゆる「運動」のイメージが強いでしょうか?模擬講義では「体を動かさない健スポ」を紹介します。我々の研究がどのようにスポーツや健康増進の現場に貢献できるのかを聞きに来てください!

 

 

動画で見る