研究の向こうに未来が見える。

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社会福祉学科

研究の向こうに未来が見える。

助教

渡邉 恵司(ワタナベ ケイジ)

最終学歴 花園大学大学院 社会福祉学研究科
学位 修士(社会福祉学)
保有資格 精神保健福祉士、社会福祉士
趣味 珈琲豆を挽いて淹れること、フットサル
愛読書 「聴く」ことの力-臨床哲学試論(鷲田清一)、「心を整える。勝利をたぐり寄せるための56の習慣」(長谷部誠)
座右の銘 感謝の気持ちと謙虚な態度

精神科病院に
おける医療と福祉の
連携システムに
関する研究

研究をはじめたきっかけ

「人生の青春を取り戻してあげたい」
私は、医療福祉現場で勤めていた時にかかわった患者さんとの出会いから、研究を始めるきっかけをもらいました。大学の実習で精神科病院で学んだだけでなく、卒業後は精神科病院や福祉施設で勤務しました。病院で出会った患者さんの中には、長期の入院を余儀なくされている方もいましたが、退院してから「青春を取り戻している」患者さんの話を聴き、長期の入院から退院を促進できるような医療と福祉の連携(仕組みづくり)の研究をしたいと強く思うようになりました。

研究内容

精神科病院には、治療の必要がないにもかかわらず10年以上も長期で入院している方がいます。そのような長期で入院されている方をいかに退院に導くかという、退院促進と地域移行の仕組みづくりとして、精神科病院における医療と福祉の連携システムの構築をテーマに研究をしています。さらに、退院を促進するために注目されているピアサポート(同じ病を抱えた者同士の支え合い)についても、実践的研究に取り組んでいます。

研究成果による貢献

日本の医療福祉は「地域共生社会の実現を目指す」ことを目標に掲げています。誰もが暮らしやすい地域にするために、皆で支え合っていこうという取り組みです。長期で入院をし、日常生活から離れてしまっていた方が暮らしやすいと思う街づくりは、誰もが暮らしやすい街づくりに繋がります。研究の成果が活かされるよう日々研究課題と向き合っています。

本研究の今後の展望

私の研究は、ソーシャルワーカー(精神保健福祉士・社会福祉士)の役割の一つでもある、「人としての権利を守る(権利擁護)」ことを考えることも含まれます。人としての権利が保障され、誰もが暮らしやすい街づくりを目指す社会を実現するためには、思いやりや協調性、コミュニケーション力といった「福祉マインド」をもった人材の育成が求められます。「他者の悩みを我がことに思える心」をもった学生を育て、実際に社会で活躍してもらうことがより暮らしやすい社会の実現に結びつきます。そのためにも、今後も研究と教育に情熱を注いでいきたいと考えています。

高校生へメッセージ

「こころの健康」を保てなくなることは、誰もが経験するかもしれないとても身近なことです。不安や悩みの解決のために一緒に考える、医療福祉の専門家として大切なことを一緒に考えてみませんか?皆さんのご参加をお待ちしています。