7/8 勉強会

【研究報告】

担当:稲井

タイトル:滑り易い床面が跨ぎ動作に及ぼす影響

要旨

  • 目的:滑り易い床面が跨ぎ動作に及ぼす影響を明らかとすること.また,今回の研究報告では滑り易い床面の作製を目的とする.
  • 方法:ポリエチレン製シートおよび潤滑剤を用いて滑り易い床面を作製し,通常の床面との歩行を比較した.使用機器は三次元的動作解析装置を用いた.解析項目は,股関節伸展・屈曲モーメント,床反力鉛直成分第1・2成分,制動力・推進力のピーク値とし,先行研究と比較検討した.
  • 結果および考察:先行研究と同様の傾向を示し,股関節伸展・屈曲モーメント,床反力鉛直成分第1・2成分は,通常床面に比べて滑り易い床面で高い値を示し,制動力・推進力は,通常床面に比べて滑り易い床面で低い値を示した.
  • 結論:滑り易い床面の摩擦は良好であったと考えられる.今後は障害物の形状条件を決定し,通常床面と滑り易い床面での比較検討していく.

 

【文献抄読】

担当:佐藤

タイトル:Increased primary motor cortical excitability by a single-pulse transcranial magnetic stimulation over the supplementary motor area.

要旨

  • 目的:補足運動野(SMA)へのsingle pulse TMSが,一次運動野の興奮性へおよぼす影響を検証した.
  • 方法:成人被験者14名を対象とし,SMAへの単発磁気刺激によるMEP amplitude(実験1),短間隔皮質内促通(SICF)(実験2,3,4),短間隔皮質内抑制(SICI)(実験5a,5b),Cortical silent period(CSP)(実験5c),随意運動中のSICF(実験6)への影響を検証した.
  • 結果および考察:SMAへのTMSによって,SICFが増大することが明らかとなった.これは,SMAへの刺激がMI内の興奮性ニューロンに対して影響を及ぼしていることを示している.また,MEP amplitude,SICI,CSPに影響が見られなかった.