8/26 勉強会

【研究報告】

担当:宮口

タイトル:経頭蓋直流電流刺激介入中の運動課題が皮質脊髄路興奮性に与える影響

要旨

  • 目的:経頭蓋直流電流刺激(tDCS)介入中の運動課題が皮質脊髄路の興奮性に与える影響を明らかにすること.
  • 方法:対象は健常成人9名とした.実験条件は,1)運動野へのanodal tDCS(2 mA,10 min)条件(tDCS条件),2)随意運動条件(active条件),3)他動運動条件(passive条件),4)anodal tDCS介入中の随意運動条件(tDCS + active条件),5)anodal tDCS介入中の他動運動条件(tDCS + passive条件)の5条件とした.
  • 結果:tDCS条件では課題後の運動誘発電位(MEP)振幅の有意な増大が認められた.しかしactive条件,passive条件,tDCS + active条件では課題後のMEP振幅の有意な減少が認められた.またtDCS + passive条件ではMEP振幅に変化は認められなかった.
  • 考察:anodal tDCSは随意運動後のpost exercise depressionを減弱せず,他動運動後のMEP振幅の低下を減弱することが明らかとなった.またtDCSの効果は刺激中の皮質の興奮性に依存することが示された.

【文献抄読】

担当:山代幸哉

タイトル:Somatotopic representation of pain in the primary somatosensory cortex in humans

要旨

  • 目的:第一次体性感覚野(SI)において,触覚入力に比べ侵害刺激入力に対する処理はあまり研究がなされていない.いくつかの研究がSIの侵害刺激入力に対する配列を探索している.本研究の目的は,侵害刺激入力に対する体部位再現について明らかにすることである.
  • 方法:MEGを用いてSI,弁蓋部,PPCにおける侵害刺激に対する体部位再現について検討した.4人の被験者に対して,表皮内電気刺激(IES)を用いて,9箇所の体表を刺激し,選択的にAδ線維を活性化した.
  • 結果:SIにおいて明確な体部位再現が実証された.弁蓋部,PPCでは体部位再現が認められるものもあった.
  • 結論:本研究結果は,侵害システムがSIにおいて大きな体表地図を有することを示唆している.